テクノフローワン、新たな会社の未来を創造する
テクノフローワンが神戸にリニューアルした本社オフィスは、企業の組織変革を象徴する新しい空間として生まれ変わりました。このプロジェクトは、santas株式会社との協力によって実現したもので、社員の成長とコミュニケーションの向上を目指しています。
背景にある歴史と変革
テクノフローワンは1949年、履物縫製業としてスタートし、以来70年以上の歴史を持つ企業です。履物用ゴム糊引き加工を起源として発展した同社は、塗る・貼る技術を核にして、ITやエレクトロニクス、自動車など多岐にわたる分野で活躍しています。いくつもの生産拠点を持ち、マーケットのニーズに応える柔軟なモノづくりを行っています。
2016年には、以前の「東洋ケミテック」と「東洋コーティング」が統合され、新たにテクノフローワンとして再スタート。組織変革を進める中で、その核となる本社オフィスのあり方を見直す必要性が生じ、本プロジェクトが始まりました。
santasとの連携による新しいオフィスづくり
santasは、企業の理念を空間に反映させることを重視し、11のワークデザインアイデアに基づき、社員一人ひとりの成長を促進させることを目指しました。このリニューアルでは、アジャイル型とウォーターフォール型のハイブリッドデザイン手法を取り入れ、社員の意見や要望を積極的に反映した設計を行いました。
新オフィスの5つの要素
新本社オフィスでは、以下の5つの要素がワークデザインの基盤となり、実際の空間施策に落とし込まれています。
1.
新しい習慣づくり:社員間のコミュニケーションを促進する空間作り
2.
繋がり強化:自然な交流を促すデザイン
3.
受発信の活性化:情報共有をスムーズに
4.
成長を促す仕掛け:社員のスキルアップに寄与する環境
5.
特別感のある体験:来訪者や社員が特別な気持ちを味わえる空間
各フロアの機能
リニューアルされたオフィスは、各階に異なる機能を持たせています。
- - 1階:来客や地域の人々との交流を促す「ギャラリーゾーン」
- - 4階:部門を超えた協力を生むコアゾーン
- - 5階:社内イベントや来客対応に特化したホスピタリティ空間
これらの新しい空間施策は、テクノフローワンの社員の活動を活性化させる要素となります。特に、情報の受発信を活性化させるための工夫や、社員同士が集まりやすい仕掛けが施されています。
美意識とウェルビーイング
テクノフローワンの価値観には「美意識」が根底にあります。それは製品の美しさだけでなく、誠実さや地域社会への貢献も含む広義な理念です。新しいオフィスの設計では、地球環境に配慮し、自然素材を利用したり、省エネルギー設計を導入しています。また、社員のウェルビーイングを重視し、居心地の良さや自発性が引き出される空間作りを心掛けています。
コラボレーションの重要性
プロジェクトを進行するにあたって、神戸に拠点を持つコルアーキテクツや全国的に活動しているマルヤマデザインと連携し、デザインチームを形成しました。このような多彩なパートナーとの協働により、プロジェクトは多面的に進行され、各種のアウトプットが可能になりました。
まとめ
この新しい本社オフィスのリニューアルは、テクノフローワンが将来へのステップアップを図る重要なプロジェクトであり、社員一人ひとりの成長に寄与する場が提供されています。テクノフローワンは、これからも変革を続け、企業の価値を高め続けるでしょう。