医療従事者の負担軽減を目的とした音声アシスト病室の実証実験
TradFit株式会社は、戸田建設株式会社と共同で新たな音声アシスト病室のコンセプトを構築し、2025年に広島市の安佐医師会病院で概念実証を行いました。この取り組みの目的は、医療従事者の業務負担を軽減し、入院患者の快適さと安全性を向上させることです。
背景と必要性
医療業界では、労働力不足が深刻な問題となっています。これに伴い、医療従事者の「働き方改革」や業務改善が急務となっています。入院患者からの要望は、医療に関するものから、例えば「テレビをつけて欲しい」や「寒い」といった生活支援に関するものにまで及びますが、現行ではこれらの区別ができず、全てが看護スタッフに通知されるため、業務の負担が増加しています。
新技術の導入
この新システムでは、AmazonのAlexa Smart Propertiesを使用し、病院内の設備を音声で操作することが可能です。具体的には、患者が発した音声に対してAIが医療行為か否かを判断し、もしそれが生活支援であれば、AIが自動で応答し、看護スタッフを介さずにその要望を実現します。これにより、医療従事者の負担を軽減することが期待されています。
実証実験の内容
実証実験は、広島市の安佐医師会病院で計31室の個室にスマートスピーカーを導入して行われました。主な目的は、入院患者および医療従事者からのニーズや利用状況を把握すること、AIによる応答精度を向上させることです。質問や要望に対してAIが適切に応答できるかを検証し、看護スタッフの負担軽減を目指します。
実証結果
結果として、照明やエアコンの音声操作が最も多く利用され、次にTV電話機能が利用されました。一方、様々な医療行為の判別を行うAIの使用率は期待されたほど高くなく、周知方法に課題が残りました。また、AIの応答精度は実際の環境で約60%だったため、今後の改善が必要です。
今後の展開
本実証実験を受けて、医療従事者の負担軽減や患者満足度向上を目指し、さらなる機能追加や音声操作技術の改善に取り組む予定です。また、他の病院への展開も視野に入れた新規入札案件の提案も進めていくとのことです。
企業情報
TradFit株式会社は、音声・データプラットフォームの構築と運営に特化した企業です。今後も、医療現場の革新に寄与する技術開発を続けていくことでしょう。
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