小学生向け環境教育レポート
先日、東京都板橋区立志村小学校の3年生60名以上が、環境教育の一環として東武商事株式会社の工場見学を行いました。この活動は、子どもたちに環境問題の重要性を伝え、持続可能な社会について学んでもらおうとする取り組みです。
工場見学の内容
小学校を代表する児童たちは、2024年10月18日、埼玉県松伏町の東武商事が運営する松伏スマート・リサイクル・システムズ(MSRS)での見学を楽しみました。東武商事は、関東を中心に産業廃棄物の収集から中間処理までを手がける企業です。今回、工場の見学は初めての試みとなりますが、社員全員の協力のもと、活気ある稚児たちの声が響く中、無事に終了しました。
子どもたちは、MSRSでどのように汚水が処理されるのかを見学。施設内では、汚水を「凝集沈殿」によって固液分離し、その後脱水処理を経て液体は下水道に放流され、固体はリサイクルされる仕組みを学びました。作業員が数人で安全管理に当たりながら運営している様子は、児童たちにとって貴重な教育の機会となりました。
体験学習の取り組み
見学の後半では、子どもたちがプラスチックの容器を利用したキーホルダー作りに挑戦しました。使用済みのプラスチックを資源として再利用する流れを身を持って体験することで、サーキュラーエコノミーについての理解を深めます。その後、工場から排出される汚水の適正処理が、SDGsで掲げられている「海の豊かさ」や「陸の豊かさ」の保全にどのように寄与するのかをアニメーションを通じて学習しました。
今後の教育活動
東武商事では、2023年3月と2024年9月にも小学校で環境教育を目的とした出張講座を行っており、今後もこの活動を継続的に実施していく予定です。同社の業務は、社会に欠かせない産業廃棄物処理に関わっており、その重要性を認識してもらうことが目標です。また、地球規模の課題であるSDGsや、限りある資源を無駄にせず活用するサーキュラーエコノミーについても、その具体的な取り組みを子どもたちに紹介し、教えていきます。
この取り組みを通じて、次世代を担う子どもたちに、自分たちが未来の環境を守る責任を持ち、その行動を促す機会となることを期待しています。また、児童たちが持つ知識や意識の高まりが、地域や社会全体へと波及し、持続可能な未来の実現に寄与することを願っています。
参考情報
板橋区立志村小学校
住所:東京都板橋区志村2丁目16-3
校長:佐久間 康弘
公式サイト
東武商事株式会社
本社所在地:埼玉県北葛飾郡松伏町ゆめみ野東4-4-4
見学場所:松伏スマート・リサイクル・システムズ
代表取締役:小林 増雄
公式サイト