中東富裕層市場に向けてデボノが新たな支援サービスを開始

中東向けデジタルマーケティング・PR支援サービスの登場

株式会社デボノが、中東地域をターゲットにしたデジタルマーケティングおよびPR支援サービスを開始しました。この取り組みは、観光地や自治体、高級商材メーカーなど、日本国内の事業者を支援し、特に中東富裕層を中心とするインバウンドマーケティングを強化することを目的としています。

中東市場の急成長

近年、中東からの訪日旅行者が急増しており、2024年には約16.6万人が日本を訪れると予想されています。これは2019年比で74.8%の増加にあたる数字です。中でも、湾岸協力会議（GCC）加盟国からの富裕層の旅行者が多く、一人あたりの消費が大きい市場として注目されています。しかし、この「最後のブルーオーシャン」と呼ばれる中東インバウンド市場に対して、十分に対応できている日本の企業は限られています。言語や文化に対する理解が不足しているため、情報発信や受け入れ体制が整っていないのが現状です。

政府も動きを強めており、日本政府観光局（JNTO）が2021年にドバイ事務所を開設し、中東富裕層の誘致を促進しています。しかし、日本企業内では専門的な人材とノウハウの不足が依然として課題です。そこで、デボノの新たなサービスは、中東市場に特化した支援を行い、訪日インバウンド需要の拡大を狙っています。

サービスの特徴

デボノの提供するサービスには、以下のような内容が含まれます。

- アラビア語によるWebサイト制作: ネイティブスタッフによる翻訳・編集で、GCC市場に通じるUX設計でのWebページを提供します。
- SNSアカウント運用代行: アラビア語を用いたSNSのアカウント開設から、投稿や広告運用までを一括で支援します。
- 中東インフルエンサーとの連携: UAEやサウジアラビアの著名インフルエンサーとコラボレーションし、プロモーション活動を行います。
- メディアへの広告出稿: 中東富裕層向けのメディアに対して、アラビア語の記事広告を配信します。
- PR動画制作: アラビア語ナレーション付きのPR動画を作成し、特定の市場をターゲットとした広告運用が可能です。
- 視察ツアーコーディネート: 中東バイヤー向けの日本現地視察ツアーを企画し、商談や文化交流を促進します。

デボノの強み

デボノの強みは「本物の専門性」にあります。中東地域のプロフェッショナルとの連携を通じて、現地の文化と慣習を理解した戦略立案を実現しています。社内外の専門家チームによるアラビア語での情報発信やSNS運用は、他社には真似できないレベルのサービスです。また、事前スクリーニングを通じた安心取引を提供し、クライアントが取引を検討する中東企業の信用調査を行うことで、リスクを低減し、安全にビジネスを進める環境を整えています。

主な導入先

このサービスは、訪日富裕層旅行者をターゲットとするホテルや観光施設、地域振興を目指す自治体、高級商材を開発したい企業などを想定しています。また、訪日インバウンドPRを強化したい事業者全般にも対応可能です。

今後の展望

中東では、日本の文化や観光、食品に対する関心が高まっており、特にZ世代は日本のアニメやファッションに強い興味を示しています。このような環境の中で、日本企業が中東市場に進出するための障壁を取り除くことをデボノは目指しています。アラブ専門家との提携により、マーケティング活動のボトルネックを解消し、企業や自治体の「中東進出の第一歩」を実現することに力を入れています。