産業用小型コンピュータ「N97シリーズ」が登場!
2024年7月30日、新たな産業用小型コンピュータ「N97シリーズ」が株式会社アドテックから発売される。このシリーズにはファン搭載の「NUC BOX-N97」とファンレスの「iBOX-N97 R2」の2モデルがあり、さまざまな使用環境に対応している。
高性能なプロセッサを搭載
「N97シリーズ」では、最新のIntel第12世代プロセッサである「Alder Lake-N97」を搭載。プロセッサは4コア4スレッド構成で、最大クロック速度は3.6GHzを誇り、キャッシュは6MB。これにより、コストを抑えながらも高性能を実現している点が特筆すべき特徴だ。特に、同じIntel第12世代プロセッサの「Alder Lake-N N100」と比べても処理能力において優位に立つ。
幅広い利用シーンに対応
「N97シリーズ」は、その堅牢な設計により、さまざまな産業用途での利用が可能だ。例えば、製造業における制御システムや、装置組み込み向けのPCとしても適している。オートメーション分野でも、その性能が活きるだろう。これにより、ユーザーは特定のニーズに合わせて最適なモデルを選ぶことができる。
各モデルの主な特長
「NUC BOX-N97」はファンが搭載されているため冷却性能に優れ、高い稼働能力を維持する。一方「iBOX-N97 R2」はファンレス設計で静音性が求められる場面での使用に最適だ。どちらのモデルも豊富な入出力ポートを搭載しており、それぞれのニーズに応じた使い方が可能となっている。具体的には、HDMIやDP出力、USBポートを完備しており、複数ディスプレイの利用も支援している。
製品仕様
- - CPU: Intel® Alder Lake-N Processor N97 (6M Cache, up to 3.60 GHz)
- - メモリ: DDR4 3200MHz SO-DIMM max 32GB
- - ストレージ: 2.5” SSD + M.2 PCIe Gen3 SSD
- - USBポート: NUC BOX-N97 では Type-AとType-Cを各2つ搭載し、iBOX-N97 R2でもType-AとType-Cを備える。
- - 画面出力: HDMI 2.0bやDP 1.4aによるトリプルディスプレイ出力が可能
- - 動作温度: NUC BOX-N97は0~40℃、iBOX-N97 R2は-20~40℃に対応
- - OS: Windows 10 IoT 2021 Entry
このように新たに登場する「N97シリーズ」は、高性能とコストパフォーマンスを兼ね備えた製品で、産業用PCの選択肢としての地位を確立することは間違いない。アドテックは、これまでの高品質な製品開発をもとに、ユーザーの多様なニーズに応えることを目指していく。
アドテックとその歴史
株式会社アドテックは1983年に設立された電気機器メーカーで、特にメモリ関連設計においては長い歴史を持つ。最近ではIoT分野でも積極的に活動を展開し、高度な技術力を活かした製品を次々と市場に投入している。顧客のニーズに応じたカスタマイズも行い、多様なビジネスシーンで活躍を続けている。
アドテックは今後も進化し続ける産業用PC市場で、新たな価値を提供することになるだろう。製品についての詳細は公式サイトで確認できるので、興味のある方はぜひアクセスしてみてほしい。