エフピコとスーパーアルプスのエコ事業
東京都で活躍する株式会社エフピコと株式会社スーパーアルプスが手を組み、気候変動対策に向けた新たな取り組みを始めました。この協力のもと、スーパーアルプスが運営する29店舗では、店頭で使用済みの食品トレーを回収し、それをリサイクルして新しい食品トレーを製造する「トレーtoトレー」プロジェクトが推進されています。
水平リサイクル「ストアtoストア」
この取り組みの中核を成すのが、「ストアtoストア」と呼ばれる水平リサイクルの活動です。これは、リサイクルの前後で用途を変えずに資源を循環させる方法です。具体的には、地域住民から回収した使用済みの食品トレーが、すべてエフピコによって再生され、「エコトレー」として再びスーパーアルプスの棚に並びます。2025年3月期には、76トンの使用済み食品トレーが回収される見込みです。
環境への配慮とCO2削減
さらに、スーパーアルプスはエコ製品の使用拡大にも積極的です。2025年度には、エコ製品を用いることで217トンものCO2排出量を抑制することを目指しています。これにより、店舗での環境負荷を軽減し、持続可能なビジネスモデルを実現します。2026年にはさらに230トンのCO2排出量削減を目標に掲げ、活動を続けていきます。
地域社会との強いつながり
エフピコとスーパーアルプスは、地域の皆様と共に活動を行うことにも注力しています。「お店がその地域のエコリーダーとなる」ことをビジョンに、環境保護活動を強化しています。リサイクル呼びかけのポスターの掲示や、地域イベントでの啓蒙活動を通じて、地域住民との信頼関係を築き、共に環境を守る姿勢を強調しています。
エフピコの企業理念
株式会社エフピコは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで使われる簡易食品容器の製造販売を手掛ける国内最大手の企業です。1992年の設立から、持続可能な社会の実現を目指し、様々なリサイクルシステムの導入や環境負荷の少ない商品の開発に取り組んできました。
まとめ
エフピコとスーパーアルプスの取り組みは、企業の枠を超えた地域振興と環境保護を結びつけたモデルケースと言えるでしょう。今後もこのような取り組みが拡大し、持続可能な社会の実現に向けてさらなるステップを刻むことが期待されています。両企業の連携による成果が、一刻も早く形になることを願ってやみません。