AIとビッグデータで健康を予測する新技術が誕生
アクシオンリサーチが描く未来の健康科学
近年、AI技術やビッグデータが様々な分野で活用されていますが、特に注目されているのがヘルスケア業界です。この度、アクシオンリサーチ株式会社(以下、アクシオンR)が疲労科学研究所と提携し、健康度の予測技術の開発に乗り出すことが発表されました。共同研究の目的は、疲労やストレス、睡眠の不調からいかに早期に健康的な状態へ回復できるか、そしてそれをどのように実現するかにあります。
AIとビッグデータの融合
アクシオンRは、AIエンジンであるAXiR Engineとともに、深層学習を駆使したデータ分析技術の開発にこだわっています。このハイブリッド技術は、ビッグデータを活用して個人の健康状態を評価し、将来的な病気リスクを推定します。特に、高齢化社会が進む日本において、医療費の増加が大きな課題となっています。アクシオンRはこの問題解決に向け、疲労・ストレス・睡眠の関係を科学的に探求し、個人の健康度を正確に評価する手法に力を入れています。
疲労科学研究所の貢献
提携先である疲労科学研究所は、自律神経系の観点から疲労を客観的に測定する研究を長年行ってきました。これにより、従来は主観的に評価されがちだった「疲労」を数値化することが可能になりました。同研究所では、年齢差を考慮に入れた自律神経測定を取り入れ、ルチン試験を余すことなく活用した新しい疲労度測定手法を開発しています。この新たな技術により、クリニックや薬局などで簡易に疲労を評価できるソフトウェアも提供されています。
共同研究の意義
アクシオンRは疲労科学研究所の豊富なデータと解析ノウハウを利用し、両者共同で疲労と疾病リスクの関係について研究を進めます。この提携によって、AIの予測精度を高めるためには多くのデータが必要であることが明確になりますが、バイタルデータの収集には限界があるため、この点においても協力が求められます。これにより、アクシオンRが開発中のAIエンジンの精度を飛躍的に向上させることが期待されています。
デバイスへの新機能追加
また、AXiR Engineで得られた分析結果を用いて、疲労科学研究所が提供する既存の疲労計測デバイスに新機能を追加する計画も進行中です。この機能により、ユーザーは自身の健康状態をより正確に把握できるようになります。新たに開発されるデバイスは、両社で一緒に販売し、健康市場での存在感を高めていくことが目指されています。
未来のヘルスケア
アクシオンリサーチは「健康を科学する」という理念のもと、ヘルスケア分野に新たな風を吹き込むことを目指しています。AI技術を駆使し、疾病リスクの予測や健康度の解析を通じて、生活の質の向上に貢献したいと考えています。今後も他企業とのパートナーシップを進め、様々な業界にその技術を広げていく意気込みです。民間企業が連携することにより、より良い健康社会の実現への一歩が踏み出されようとしています。
会社情報
- 会社名
-
アクシオンリサーチ株式会社
- 住所
- 茨城県つくば市千現2-1-6創業プラザ108
- 電話番号
-