中堅大手塾で広がる「すらら」の導入
株式会社すららネット(所在地:東京都千代田区、代表取締役:湯野川孝彦)が展開する対話式ICT教材「すらら」が、全国の中堅・大手学習塾に続々と導入される予定です。この動きは数千人規模の小学生に学びの機会を提供し、塾業界の変化に適応した新しい教育形態を打ち出す試みです。
塾業界における新たな潮流
近年の少子化の影響を受け、学習塾業界は変革を迫られています。特に、保護者が求める教育ニーズは多様化しており、中学生や高校生中心のカリキュラムから小学生向けのプログラム拡充へとシフトしています。同時に、共働き家庭の増加により、学童保育やスポーツクラブなど多方面で学習支援が求められるようになりました。さらに、不登校児の増加に伴い、学校以外の学びの場や支援の需要も高まっています。
これに伴い、すららネットは数年前からマーケティング活動を強化し、中堅・大手塾へのアプローチを行ってきました。単なる教材の提供ではなく、学習塾のニーズに寄り添った運用方法や仕組みづくりの支援を通じて、経営の安定化と競争力強化を実現する方針です。
地方の有力塾での導入が加速
具体的な導入実績として、岐阜県や愛知県を中心に展開する螢雪ゼミナールや、三重県の安藤塾、愛媛県の寺小屋グループ、群馬県の心水塾などが挙げられます。さらに、高知県の土佐塾では新しく設立されるオンラインフリースクールに「すらら」が採用され、大阪ではスポーツクラブを運営する企業HOSが新設する学童施設に導入が決定しました。
このように、多様な学習ニーズに応える形で「すらら」を通じた学びの機会が提供されており、従来の学習スタイルから柔軟に対応することができます。
AIを活用した学習環境の特長
「すらら」は、国語、算数/数学、英語、理科、社会の5教科を、先生役のアニメーションキャラクターと共に、一人一人の理解度に応じて学ぶことができるアダプティブなICT教材です。ゲーミフィケーションを取り入れ、「わかる」「できる」「勉強が楽しい」といった体験を通じて、子どもの学習意欲を自然に引き出します。
特に小学生低学年向けの「すらら」は、発達科学研究所の和久田学氏の監修のもとで開発されており、発達障がいや学習障がいを持つ子どもたちにも配慮したインクルーシブ教育の理念に基づいたコンテンツが用意されています。漢字学習コンテンツ「漢字アドベンチャー」など、さまざまなニーズに応じた教材が揃っています。
民間教育市場への貢献と今後の目標
さらに、すららは学習塾、私立・公立学校、フリースクール、放課後等デイサービス、不登校や発達障がいの子ども向け家庭学習など、多種多様な学びの場に適用されています。これまでの成功体験を生かし、民間教育機関の運営課題に対応することで、最適な学習環境を提供していく所存です。
今後も業界トレンドを見極めながら、地方の中堅・大手企業に対する導入拡大を進め、民間教育の活性化に寄与することを目指しています。すららネットはICT教材の可能性を広げ、「すらら」を通じて未来の教育環境を支えていくための努力を続けてまいります。