Zoomが新たなAI機能を追加
2025年4月17日、Zoom Communications, Inc.はカリフォルニア州サンノゼで新しいAI機能を発表しました。今回のアップデートでは、Zoom Workplace全体に保存型のAIとして機能するエージェント機能を追加し、Custom AI Companionやボイスレコーダー、Zoom Tasksなど、ユーザーの業務をより効率的に支援する新しい機能をリリースしました。
よりスマートな仕事体験の提供
ZoomのAI Companionは、ユーザーが日常的に使用しているアプリケーションと連携することで、まるでパーソナルアシスタントのように働きます。このAI Companionは、OutlookやGmail、Googleカレンダーなどと連携し、ユーザーのタスクを管理・整理することができます。
会社の製品責任者であるJeff Smith氏は、「AIファースト機能を導入したことで、ユーザーはより多くの作業をこなせるようになり、成果を上げることができます。この技術を活用することで、良好な人間関係の構築にも貢献できます」と述べています。特に、AI Companionに新たに追加されたエージェント機能では、ユーザーからの最小限の入力で理解し、計画し、遂行する能力が向上しました。
Zoom Tasksによるタスク管理への対応
Zoom Tasksの導入により、チームや個人がタスクを把握し、管理するのをスムーズに行うことが可能となりました。この機能を利用することで、ユーザーは会議やチャット、メールなどの情報に基づいて、わかりやすいToDoリストを作成・整理できます。AI Companionは特に、会議の要約からアクションアイテムを自動的に抽出し、関係者にタスクを割り当てることも可能です。これにより、チームメンバー間のコミュニケーションが円滑になり、より多くのタスクが完了します。
ボイスレコーダーで会話内容も把握
さらに、AI Companionにはボイスレコーダー機能も搭載されています。これにより、ユーザーは会議中に会話の内容をリアルタイムで文字に起こし、要約やアクションアイテムを管理できます。これにより、後からメモを取る必要がなくなり、参加者は会話に集中できるようになります。この機能はモバイルデバイスでも利用可能で、特にZoom MeetingsやZoom Phoneにおいて効果的です。
多言語対応の強化
また、Zoom Team Chatでは、AIスキルに特化した独自の小規模言語モデルが開発され、ドイツ語やスペイン語、フランス語など、計8カ国語に対応しています。これにより、グローバルなチームがより効果的にコミュニケーションを取れるように進化しています。加えて、特定のユーザーをメンションすることで、チャットへの連絡先追加がより簡単になりました。
Custom AI Companionによる個別のニーズ対応
Custom AI Companionアドオンでは、組織独自の要望に応じてAIエージェントのカスタマイズが可能です。Zoom AI Studioがこの機能を支えており、ユーザーは手軽に自組織に合ったAI Companionを構築できます。また今夏以降には、外部のサービスにも接続できるようになる予定です。
情報の整理がさらに簡単に
Zoom Whiteboardの機能も強化され、外部のボードツールから簡単に移行できるようになりました。この機能により、ユーザーは多様なテンプレートやツールを利用して、効率的にアイデアを視覚化することが可能となります。
Zoomのこれらの新機能は、企業のコミュニケーションやコラボレーションの革新を促進し、生産性向上に寄与しています。今後のアップデートにも期待が寄せられています。