須坂市動物園のDX推進とEC事業の展開
長野県須坂市にある須坂市動物園が、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進と無在庫販売を目的とした新たな取り組みを始めました。このプロジェクトは、株式会社OpenFactoryをはじめとするパートナーと共に進められ、市民や訪れる人々に新しい動物園体験を提供することを目指しています。
プロジェクトの背景
OpenFactoryは、プリントオンデマンドサービス「Printio」を活用したものづくり支援を行っています。2023年11月から須坂市動物園のオリジナルグッズ制作をサポートし、動物たちの魅力を広めることに着手しました。その際、動物たちへの愛情が込められた写真や映像資料を見て、より多くの人にこの愛を届けたいという想いが強まりました。多くの画像がオープンデータとして公開されていますが、その活用には限界がありました。また、EC販売を希望しているものの仕入れコストが課題となっている現状もございました。
プリントオンデマンドによる新たな挑戦
今回の取り組みでは、OpenFactoryが得意とするオンデマンド生産方式を採用。これにより、在庫を抱えることなくオリジナルグッズの生成、販売が可能になりました。さらに、グッズデザインから製作、運営までを一貫して行い、動物園の負担を軽減しながら、スピーディにEC展開を実現しています。これによって、動物園の魅力や飼育員の思いを全国に広める戦略を進めているのです。
DX推進による影響
須坂市動物園は、今回のDX推進により集客力の向上やブランド価値の強化を図ることを目指しています。協定には長野県須坂市、名古屋大学、中京大学、GMOメイクショップも参加しており、それぞれの専門性を活かして協力し合っています。名古屋大学は、データを利用した新たなビジネスチャンスの創出を行い、中京大学は地域課題の解決を目指しています。また、GMOメイクショップはECサイトの構築をサポートし、OpenFactoryは「Printio」を通じて商品の制作を手掛けています。
オンラインショップの立ち上げ
2024年8月26日、須坂市動物園オフィシャルショップとしてオンラインサイトが公開され、初めてオリジナルグッズの販売が開始されました。たとえば、2024年3月に開催される春の動物園まつりでの限定販売で人気を博したアクリルキーホルダーや、飼育員さんたちから愛される動物たちのコレクションが再販されるなど、イベントでの人気商品が続々とラインアップされる予定です。
本プロジェクトを通じて、須坂市動物園はより多くの人々とつながり、地域の活性化に貢献することを目指しています。今後の動きにも注目です。
協定締結式の実施
この協定を締結した記念として、2024年9月19日に須坂市役所にて協定締結披露式が行われる予定です。三木市長を始めとする各機関の代表が出席し、この取り組みの成功を祝する場となることでしょう。
まとめ
須坂市動物園が進めるDX推進とEC事業の展開は、地域とともに成長し、多くの人々に動物園の魅力を届ける新たなステップとなります。今後の展開に乞うご期待です。