新会社「きいちのメモ」
2023-07-31 08:10:01

デザインで「人間らしさ」を探求する新会社「きいちのメモ」に注目

デザインで人間らしさを追求する「きいちのメモ」



東京都練馬区に新たに設立された「きいちのメモ」は、デザイン起業家の守屋輝一氏が代表を務めるヒューマニティデザインファームです。この会社は、深い心理的洞察をもとに「人間らしさ」をテーマとし、社会課題の解決に向けて様々なデザインプロジェクトに取り組んでいます。守屋氏は、6歳から続けている人間観察を基に、1億文字以上のメモを取り続けており、その知見を事業に活かしています。

社会課題へのアプローチ



「きいちのメモ」は、「人の『弱さ』を前提にした仕組みづくり」という理念を掲げています。この理念は、人間が自然に抱く感情や行動を抑え込むのではなく、それを受け入れた上で課題は解決しましょうという考え方です。最近ではAIやロボットの発展が進んでいる中、「人間らしさ」を重要視することが特に求められるようになりました。

第1弾の商品「PORTABLE PARK」



設立に伴い発表されたのが、遊び環境を手軽に作り出せる「PORTABLE PARK」です。このプレイキットは、日本の製造技術を駆使して開発され、どこでも子どもたちが自由に遊ぶことのできる空間を提供します。実際に国内のイベントや公園、そしてウクライナの避難児童たちからも好評を得ています。

「PORTABLE PARK」の特徴



1. 自由度の高い遊びの生成
PORTABLE PARKは、粘土のように変形し、ブロックのように連結可能なデザインです。そのため、子どもたちは創造的に自分だけの遊びを生み出すことができます。

2. コミュニケーションの促進
サイズ感や形状が独特のため、子どもたちは一緒に遊ぶことの楽しさを発見しやすく、自然に交流が生まれます。このように「うまく扱えない」遊びは、人の繋がりを作る鍵となります。

3. 安全性と使いやすさ
弱い素材である紙を使用しているため、投げたり積み上げても安心です。また、子どもに優しい設計が施されており、思う存分遊ぶことができます。

4. コンパクトな収納性
プレイキットは折りたたむことができ、収納や持ち運びが簡単です。薄く畳むことで、場所を取らずに小さなスペースに格納することができます。

地域貢献と支援活動



2022年からポーランドのNGOと提携し、ウクライナ戦争により避難を余儀なくされた子どもたちにPORTABLE PARKを提供しています。現地での遊びを通じて、メンタルケアを行うプログラムにも活用されています。「遊び」は子どもの成長にとって不可欠で、心身の健康を促進する重要な要素です。

未来への展望



「きいちのメモ」は、今後も子どもたちが安全に遊べる環境の提供を続けていく予定です。次の事業展開として、事故を減らすための子ども用ヘルメットのプロジェクト「PROLO」の展開も計画されています。社会のあらゆる場所に遊び場を提供し、地域全体の子どもの幸福度を向上させることを目指しています。

まとめ



株式会社きいちのメモは、守屋輝一氏の経験と理念をもとに、社会課題解決に向けたデザインに挑戦しています。人間らしさを探究しながら、子どもたちにより良い遊び環境を提供するための新たな取組みは、多くの人々の共感を呼ぶことでしょう。今後の展開に期待が寄せられます。

会社情報

会社名
株式会社きいちのメモ
住所
東京都練馬区
電話番号

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