サイバーリスク管理の新時代:GRCSとSecurityScorecardの連携
株式会社GRCSは、外部委託先リスク管理クラウドサービス「Supplier Risk MT(SRMT)」に、米国のSecurityScorecardとの連携機能を追加したことを発表しました。この新機能により、企業はより効率的にサイバーリスクを管理し、外部委託先のセキュリティ状況を把握することが可能になります。
1. サイバーリスク管理の必要性
近年、サイバー攻撃の手法が進化し、企業にとってその対応は急務になっています。特に、サプライチェーン全体に関わる外部委託先のセキュリティ評価やリスク監視は、企業の存続にも関わる重要な要素です。 このトレンドの中、リスクを正確で迅速に評価・対応できるシステムが求められています。
2. SRMTとSecurityScorecardの機能連携
GRCSはこのニーズに応えるため、SRMTを通じて、SecurityScorecardのリアルタイムで取得可能なセキュリティスコアとリスク評価データを利用できるようにしました。この機能を利用することで、企業はサードパーティのセキュリティ状態を可視化し、外部委託先のリスク評価および委託情報を一元的に管理できます。
「この連携により、企業のサイバーリスクの脆弱性管理が一段と高度化すると確信しています。」 - SecurityScorecard代表取締役社長 藤本 大
3. SRMTの特徴
連携された機能には、以下の特長があります。
- - セキュリティスコアの把握:SRMT内でSecurityScorecardのスコアをリアルタイムで把握し、変動情報を通知します。
- - データの可視化と分析:委託先情報と業務内容を組み合わせたデータを蓄積し、リスクを基にした分析が可能です。
- - 重要な委託先のモニタリング:重要な委託先について、スコアの変動に応じてアラートを受信し、迅速な対応ができます。
4. GRCSとSecurityScorecardの位置づけ
GRCSは2005年の設立以来、GRC(Governance, Risk, Compliance)およびセキュリティ関連ソリューションを提供してきました。一方、SecurityScorecardは、米国を拠点にサイバーリスク管理システムを開発し、多くの企業に支持されています。特に、Fortune 100に含まれる企業の約3分の2が同社のサービスを利用しています。両社の連携は、企業のセキュリティリスクを低減させるだけでなく、日本における脆弱性管理の向上にも寄与するでしょう。
5. まとめ
この新たな機能を活用することで、GRCSとSecurityScorecardは、企業が抱えるサイバーリスクをより効果的に管理する手助けをしています。外部委託先のセキュリティ状況をリアルタイムで把握することで、企業は盤石なサイバーセキュリティ体制を構築し、突発的なリスクに迅速に対応できるようになるでしょう。
新たな時代のサイバーリスク管理手法として、SRMTとSecurityScorecardの機能連携は、企業にとって不可欠な選択肢となっています。今後の展開が期待されます。