エフサステクノロジーズとNTT西日本が実現する国産LLMによる生成AIの新時代
2023年、エフサステクノロジーズ株式会社とNTT西日本株式会社が提携し、純国産の大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi 2」を活用したオンプレミスの生成AI基盤を発表しました。この革新的な取り組みは、官公庁、研究機関、金融機関や製造業など、情報管理が求められる様々な分野での生成AI活用を促進することを目指しています。
オンプレミス環境での利用が可能に
本ソリューションで提供される「Private AI Platform on PRIMERGY」を用いることで、クラウドを介さずにローカルネットワーク内で「tsuzumi 2」を稼働させる環境が整います。これにより、機密性の高い情報を外部に渡すことなく、安全に処理できるため、特に機密情報を扱う組織にとって大きな魅力となっています。
背景とニーズの高まり
近年、業務効率化や価値創出の手段として生成AIへの期待が高まっている一方で、情報漏えいやガバナンスへの対応が課題となっていることも事実です。そのため、特に経済安全保障やデータ主権に対する関心が高まっている日本国内では、クラウド型サービスの活用が難しい場合も少なくありません。これを受けて「ソブリンAI」と呼ばれる、自国内での情報管理を重視したAIの利用が注目されるようになりました。
エフサステクノロジーズは、日本国内で約65,000社の顧客を持ち、高信頼なサーバーと生成AI向けのオンプレミス基盤を提供しています。この企業の強力なサポート体制により、導入から運用までをワンストップで支援することが可能となります。
特徴と利点
1. 柔軟な導入モデル
「Private AI Platform on PRIMERGY」は、スモールスタートから大規模展開まで多様な導入モデルを提供します。これにより、企業はそれぞれのニーズに応じて最適なシステムを構築できるのが大きな特徴です。このフレキシブルな解決策は、生成AIの導入負担を大幅に軽減します。
2. 高効率な日本語処理
「tsuzumi 2」は、1GPUでも動作可能な軽量なモデルでありながら、日本語処理に特化した高い性能を誇ります。これにより、少ない計算リソースで効率的な運用が実現され、導入コストの削減につながることが期待されています。
今後の展望
両社は2026年9月から本ソリューションを提供する予定で、官公庁や研究機関、製造業に加えて、エネルギーや医療領域への展開を考えています。地域に密着したICTソリューションを持つNTT西日本と、日本国内で培った技術力を駆使するエフサステクノロジーズが協力することで、高信頼な生成AI基盤の普及が進むことが期待されます。
本連携によって、ユーザーは国内で生成AIを運用する環境が整えられ、安心して技術を活用できる未来が開かれます。官公庁や企業、さらには社会のインフラを支えるための信頼性の高いAIの利用がさらに拡大していくでしょう。これからの発展に注目が集まるエフサステクノロジーズとNTT西日本の取り組みに期待が寄せられています。