マレーシアで行動科学とAIを活用した健康セミナー
2025年11月26日、株式会社Godotはマレーシアのクアラルンプール市で「The Seminar on Behavioural Science in the Health Sector and AI Prototype Demonstration」というテーマのもと、セミナーとAIプロトタイプのデモ会を開催しました。このイベントには、マレーシア保健省をはじめ、マネージド・ケア事業者や現地の保険会社、日本大使館から総勢50名が参加しました。
マレーシア政府の行動科学の推進
今回のセミナー開催の背景には、マレーシア政府による行動科学の健康分野への積極的な活用があります。2023年、WHOで採択された「the WHO Resolution on Behavioural Sciences for Better Health」に基づき、マレーシアは行動科学の導入を進め、2025年9月には「National Blueprint for Behavioural Insights in Health」を策定。これにより、同国は行動科学を活用した健康政策のリーダーシップを目指すとしています。
文化や社会の多様性を持つマレーシアは、生活習慣病や高齢化といった日本と共通する課題に対処しています。Godotは、これらの課題解決に向け、日本国内で培った「行動科学AI」の知見が役立つと考えています。
セミナーとデモの内容
このセミナーやデモは、経済産業省の「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金事業」の一環として、マレーシア保健省とHELP大学、日本大使館の協力のもと行われました。参加者は、健康分野における行動科学の知見を学び、Godotが開発中のAIプロトタイプを体験する機会を得ました。
プログラム内容
- - Welcome Speech: Ken Moriyama, CEO, Godot Inc.
- - Opening Remarks: Minister Daisuke Nihei, the Embassy of Japan
- - Behavioural Science 101 and Workshop: Yusuke Takagi, ASEAN Lead, Godot Inc.
- - Behavioural Science Practice in Health Sector in Malaysia: Gunasundari Marimuthu, Senior Assistant Director, the Institute for Health Behavioural Research, the Ministry of Health
- - The Value of AI in Behavioural Science: Dr. Victor Goh Weng Yew, Associate Professor, HELP University
- - AI Prototype demonstration and Networking: Godot Inc.
今後の展望
このイベントを通じて、健康医療や保険分野の参加者が官民を超えたネットワークを形成する重要な機会となりました。Godotは、マレーシアにおける行動科学とAIの実社会への実装に向け、官民の連携を強化しながら実証事業を行います。また、現地の専門家との協力を通じ、マレーシア特有の文化と社会的文脈に基づいた「行動科学AIエンジン」の開発を進める考えです。
企業情報
株式会社Godotは、2022年7月に設立され、社員全員が行動科学とAIを融合したディープテックの開発に取り組んでいます。日本国内での経験と知見を活かし、今後も国際的な展開を視野に入れています。
詳しくは、
Godotの公式サイトをご覧ください。