新たな寄付の形を実現するブロックチェーン技術を取得したGigi株式会社の挑戦

Gigi株式会社が特許を取得したブロックチェーン技術

Gigi株式会社（代表取締役：今井了介）は、寄付金や支援金の使途を1円単位で可視化できるブロックチェーン技術の特許を取得しました。この技術は寄付の透明性を高め、資金の流れを明確にするものです。特に地域の子どもたちへの支援を目的とした「こどもごちめし」に導入され、地域飲食店と連携した支援が進められています。

1. 寄付金の課題

寄付金がなぜこれまで透明性を欠いていたのか、その背景にはいくつかの問題があります。まず、寄付金がいったい何に使われているのかがわからないという点。そして、実際に届けられるまでの不透明さや、支援が目的以外に流用されるリスク。このような問題意識から、Gigi株式会社はブロックチェーン技術を活用してこれらの課題を根本的に解決する道を模索しています。

2. ブロックチェーンの仕組み

この新しい技術の仕組みは、寄付金を「トークン」として発行し、例えば1万円の寄付は10,000トークンに変換されます。さらに、子どもたちが加盟する飲食店で食事をする際、どの店舗で何円が使われたかがブロックチェーン上に正確に記録されます。この情報は寄付者が確認でき、自らの寄付がどのように役立ったのかを明確に把握できる仕組みです。このプロセス全体が記録され、透明性と信頼性が確保されます。

3. RAMEN TECH Global Summit 2025へ出展

この技術は、10月8日と9日に福岡で開催される「RAMEN TECH Global Summit 2025」で初めて公開されます。このイベントでは国内外のスタートアップ企業が一堂に会し、ネットワーク形成や情報交換を行ないます。Gigi株式会社のブースへお立ち寄りいただければ、技術に関する具体的な利用方法や導入についての相談も可能です。

4. 今後の展望

Gigi株式会社はこのブロックチェーン技術を「こどもごちめし」にとどまらず、さまざまな分野に応用する計画を進めています。例えば、ふるさと納税やNPOへの寄付においても、寄付金がどのように使われたのかをクリアにする仕組みを提供できます。また、学費サポートにおいて専用トークンを発行し、使用用途を制限することで、支援者が安心して寄付できる環境を整えることも可能です。寄付や支援の透明性を高め、新たな社会インフラとしての発展を目指しています。

5. 「こどもごちめし」とは

「こどもごちめし」は地域の飲食店を子ども食堂として機能させ、困窮している子どもたちに食事を提供するプロジェクトです。ITやデジタルチケットを駆使したこのプロジェクトは、従来のボランティアに依存する運営形態の課題に取り組んでいます。「人手不足」や「不定期開催」、資金面での苦労を解消し、地域の食堂と子どもたち、支援者の三者にとってのメリットを追求するモデルを構築しています。