AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」が進化
近年、法務業務のデジタル化が急速に進展している中、株式会社LegalOn Technologiesが提供するAI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」は、大きな注目を集めています。特に、新たに実装された「Wordアドイン」機能は、契約書業務を大幅に効率化するものとして期待されています。
「Wordアドイン」機能の利便性
契約締結のプロセスにおいて、Microsoft Wordは多くの法務担当者にとって欠かせないツールです。契約書のやり取りにおいて修正履歴やコメント機能が求められるため、Wordを利用するケースが日常的です。そのため、LegalOn Technologiesは、LegalOn Cloudの「Wordアドイン」機能を実装し、ユーザーがWordの中から直接契約リスクチェックや法令遵守チェック、校正などの機能を利用できるようにしました。
この機能により、契約書のレビュー業務をWord上で完結できるため、異なるソフトウェアを行き来する手間が省かれ、時間の節約につながります。法務担当者が効率的に業務を遂行できる環境が整うことで、より迅速な意思決定が可能になります。
LegalOn Cloudの特徴
「LegalOn Cloud」は、これまでのリーガルテックとは異なる新たなアプローチで企業法務に特化したAIプラットフォームです。ユーザーは、マターマネジメントやコントラクトマネジメント、契約審査、法令調査など、多様なContract Lifecycle Management(CLM)体制を同一プラットフォーム上で構築できます。これが、法務部門の運営効率を格段に引き上げる要因となっています。
また、プラットフォーム上で業務を行うことにより、ナレッジが自然に蓄積され、AIが自動で整理します。これにより、必要な情報をタイムリーに提供してくれるレコメンデーション機能が実現され、従来の法務業務にありがちな情報の散逸を防ぎます。
LegalOn Technologiesの全貌
株式会社LegalOn Technologiesは「法とテクノロジーの力で、安心して前進できる社会を創る」というビジョンのもと、2017年に設立されました。創業者は、森・濱田松本法律事務所出身の弁護士2名で、法務知見と先進のテクノロジーを組み合わせたソフトウェアの開発に力を注いでいます。特に「LegalOn Cloud」は、企業法務の質を向上させるために設計されており、AIを活用したリーガルテックの代表的な存在です。
現在、LegalOn Technologiesは日本国内のみならず、海外にも展開しており、米国向けにはAI契約レビューサービス「LegalOn Global」を提供しています。
今後の展望
2025年1月からは、コーポレート全域を対象にしたAIカウンセル「CorporateOn」の提供も予定されています。今後もLegalOn Technologiesは、法務のデジタル化をさらに加速し、企業における法務業務の効率化と質の向上に寄与し続けるでしょう。利用者のニーズに応じた新機能の追加やサービスの拡充を進め、法務業務の未来を切り開いていく姿に期待が寄せられています。