障がい者の創作を形にするシブヤフォント
この度、渋谷区で展開されている「シブヤフォント」が、第4回日本オープンイノベーション大賞において選考委員会特別賞を受賞しました。このプロジェクトは、障がいのある方々が描いた文字や絵を基に、専門学校桑沢デザイン研究所の学生がフォントやパターンデータを制作するというものです。2022年3月時点で、これまでに400種以上のデータが公開され、誰でも自由に利用できる公認データ「シブヤフォント」として広まっています。
シブヤフォントの誕生
シブヤフォントは、障がいのある方々との共創によって生まれました。渋谷区内の障がい者支援事業所から集められた作品やアイデアを元に、デザイナーたちが質の高いビジュアルを形にします。この取り組みは単なるデザインの域を超え、障がい者支援の新しい形を示しています。様々な商品への採用が進み、売上の一部は支援事業所に還元される仕組みも構築されており、地域とのつながりが深まっています。
ダイバーシティとインクルージョンの理念
また、シブヤフォントの特長は“共に制作する”“気軽に使える”“商品に採用する”という理念です。このデータをはじめ、渋谷区では多様性を尊重する文化が育まれています。一般社団法人シブヤフォントの活動は、ダイバーシティ&インクルージョンの理念を広め、地域全体にその価値を浸透させることに寄与しています。
大賞に輝くビジョン
日本オープンイノベーション大賞は、国内におけるオープンイノベーションを推進するために、先導的な取り組みを評価する賞です。シブヤフォントは、その独創性と社会的意義が認められ、このような評価を受けたことは地域の障がい者支援の質向上につながるでしょう。特に、採用事例が増えることで、より多くの人々がこの取り組みに気付き、共鳴することが期待されます。
受賞内容と今後の展望
シブヤフォントは、2019年にグッドデザイン賞を受賞するなど、これまでにも多くの賞を獲得しています。これからも、シブヤフォントの活動が全国へ広がり、障がい者支援の新たなモデルケースとして注目されることを願っています。公式サイトでは、シブヤフォントの利用方法や事業所情報も公開されており、興味のある方はぜひ訪問してみてください。
シブヤフォント公式サイトでは、プロジェクトの詳細や利用可能なフォントの確認ができます。ぜひ、この新しい文化創造の取り組みに触れてみてください。
お問い合わせ
本件に関する報道関係者からの問い合わせは、一般社団法人シブヤフォントの坂本までお願いいたします。問い合わせフォームは
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