60歳を迎えた人々の価値観とバブル体験に迫る

2018年、還暦を迎える世代に対する調査が行われ、興味深い結果が得られました。今年還暦を迎える1958年生まれの人々、いわゆる「還暦人」は、自らの年齢についてどのような認識を持っているのでしょうか。

還暦への実感は薄い

調査によると、還暦を迎える実感があると答えた人はわずか27.3%で、72.7%は「還暦を迎える実感がわかない」と回答しています。特に女性の場合、この実感が高く、75.7%がそのように感じていることがわかりました。また、精神年齢を27.3%が50～54歳相当と考え、肉体年齢については31.0%が50～54歳相当と認識しています。平均的には、精神年齢は実年齢よりも13.7歳も若いという結果が明らかになりました。

還暦祝いへの期待

還暦祝いについても調査が行われました。「一緒に旅行に行く」という意見が38.1%で最も多く、次いで食事会や旅行券が支持を集めました。一方、赤いちゃんちゃんこを着るという伝統的な祝い方に対する抵抗感も強く、73.6%が嫌だと感じていることがわかりました。

バブル時代の思い出

バブル経済の真っ只中、還暦人たちはどのような経験を積んできたのでしょうか。彼らのエピソードは、豪華な飲み会や会社の経費での楽しみといった、景気の良い思い出が多く寄せられています。「ボーナスが10カ月分」といった贅沢な環境も珍しくありませんでした。また、10年で預金が倍になるといった金利の高さや、投資に対する意欲も若干の影響を与えています。