岡山大学病院がVR技術を用いた新人薬剤師研修をスタート！

岡山大学病院でのVR活用新人薬剤師研修

2024年7月28日、岡山大学病院薬剤部は仮想現実（VR）を駆使した新人薬剤師の研修を行いました。この革新的な研修は、同部の主任である東恩納司氏の主導のもと、岡山大学発のベンチャー企業である株式会社Medswellやサワイグループホールディングス、株式会社白獅子との連携により実現しました。研修で用いられた「KimBen pharma VR」というVRコンテンツは、患者の自宅を模倣した仮想空間において、利用者が自由に探索しながら学習できる仕組みです。

研修内容の概要

参加した新人薬剤師たちは、VR環境内に設置されたお薬カレンダー、個人健康記録（PHR）、吸入デバイスなどから情報を収集し、薬剤師としての判断力を養うことが求められました。13名の若手薬剤師が参加し、それぞれが試みた判断に対して東恩納主任からフィードバックを受ける形で進行されました。また、研修の結果からは、経験年数によって確認するべきポイントや、確認に要する時間に顕著な違いが見られることも判明しました。

参加者からの反響

研修を受けた薬剤師は、「フィードバックを通してベテラン薬剤師の視点を学ぶことができた」と感想を述べ、PHRの利用方法を実際に体験できたことに対しても高い評価を寄せました。次回の研修に向けては新たなシナリオの準備や、病棟を再現した空間の構築が進められており、更なる教育効果が期待されています。

岡山大学の研究大学としての役割

岡山大学は地域の中核となる研究大学として、高度な教育プログラムを展開しています。この取り組みは、研究と実用の両面での貢献を目指し、新人薬剤師が必要なスキルと知識を身につけられる環境を提供することを目的としています。今後も岡山大学病院は、薬剤師教育の現場で新しい手法を取り入れ続けることで、より質の高い研修を実現していくでしょう。

革新的な技術を駆使した教育プログラムは、他の医療機関や大学でも注目され、広がっていくことが期待されます。岡山大学病院とその関連プロジェクトにどうぞご期待ください。