エッジAIを活用したmmEye-VALiteの革新
株式会社ブレインズは、最新のエッジAI技術を搭載したナンバープレート認識装置「mmEye-VALite」の発売を発表しました。この装置は、ルネサスエレクトロニクス社製のRZ/V2L©を搭載した画像処理装置で、AI推論専用のハードウェアアクセラレータ「DRP-AI©」を利用しています。
mmEye-VALiteの特長
mmEye-VALiteは、既存の映像監視システムに容易に統合できる設計がされており、大規模なGPUサーバや高コストなクラウドサービスを導入することなく、高度なナンバープレート認識を実現します。一般的な条件での認識精度は高いものの、カメラや撮影環境によって変動するため、その点も考慮が必要です。
ナンバープレート認識の精度
この装置は日本国内のナンバープレートに特化しており、以下の項目を正確に認識できます:
- - 一連番号、分類番号、陸運支局名、仮名、車両の用途(自家用/業務用)、種類(大板/中板)
- - 地域により異なる絵柄プレートやご当地ナンバーにも対応
- - 車両の速度に応じた認識が可能(10km/h以下の条件)
対応カメラ
mmEye-VALiteは市販されている各社のネットワークカメラに対応しており、新たな機種を順次追加する予定です。これにより、幅広い環境での導入が視野に入っています。
通知機能とインターフェイス
装置は、認識結果をTXTまたはCSV形式で出力し、静止画もJPEG形式で送信できるため、上位システムへのスムーズなデータ連携が可能です。また、接点出力を通じて拡張機能として回転灯やゲートの遮断制御にも対応しています。
採用事例
mmEye-VALiteはすでに様々な現場での利用実績があります。具体的な例としては:
- - 車両の入退管理が必要な工場や発電所、浄水場、空港など
- - 広域エリアでの警備に役立つ警備システム
- - 大型商業施設の駐車場管理
- - 交通流の測定やマーケティング調査に貢献する台数カウンタ
仕様概要
mmEye-VALiteは、以下の仕様で設計されています:
- - 名称: mmEye-VALite
- - インターフェイス: LAN(10Base-T, 100Base-TX, 1000Base-T)、microSD、無電圧接点出力
- - 入力画像サイズ: 1920 x 1080、30fps
- - 消費電力: DC12VまたはPoE PD(約5W)
- - 使用環境: 温度0~40℃、湿度20~85%(結露なきこと)、自然空冷
- - サイズ: 86(W)×100(D)×49(H)mm
- - 重量: 約250g
さらなる可能性を秘めた製品
mmEye-VALiteはAI・人工知能EXPOにも出展予定で、関心を持つさまざまなお客様との交流が期待されています。エッジAI装置の開発において、この新しい製品は多大な可能性を秘めています。
まとめ
エッジAIを用いたmmEye-VALiteは、ナンバープレート認識に新たな地平を開く製品です。多様なニーズに対応できる柔軟な設計と高い性能を兼ね備えたこの装置は、今後さらなる利用拡大が見込まれています。より詳しい情報や導入に関するお問い合わせは、株式会社ブレインズの公式ウェブサイトにてご確認ください。