インド・ビハール州に新設!PC教室の開校へ
特定非営利活動法人ニランジャナセワサンガは、2025年6月にインド・ビハール州ブッダガヤ地区スジャータ村にて、ITスキルの習得を目的としたPC教室を新たに開設することを発表しました。このプロジェクトは、教育における格差を是正するための重要なステップであり、地域住民に向けたIT教育の機会を提供します。
プロジェクトの背景と目的
ニランジャナセワサンガは、これまで20年にわたり日本国内からの寄付をもとに、ブッダガヤ地区の子どもたちに無償の初等教育を提供してきました。しかし、教育の普及だけでは十分ではなく、将来的な「働く機会」を提供することが必要とされています。新設されるPC教室は、支援から自立へと進化させるプロジェクトの一環であり、持続可能な教育モデルの確立を目指します。
この取り組みは、現地パートナーと協力して運営され、将来的には地域団体自身が教室の運営資金を自立的に確保できる仕組みを築いていくことを目指しています。これにより、支援のあり方は「ともに運営する」スタイルへと進化し、相互に協力し合う関係が育まれます。
PC教室の内容
新しいPC教室では、午前中は無償のPC教育を地元の子どもたちや公立学校の生徒に提供し、午後からは卒業生や地域住民を対象に有料のIT教室を実施します。教室では、Officeの操作やタイピングなどの基礎スキル、さらにはプログラミング言語であるJavaやPythonの習得も行う予定です。これにより、地域の雇用ニーズに即した実践的な学びを提供し、学生たちが未来の職業に自信を持って進めるような環境を整えます。
教室設立の段階的な進展
短期目標(2025年)
- - PC10台を導入し、スジャータ村に教室を開設します。
- - 地域住民向けの基礎コースと専門コースを提供し、教室の運営を定着させます。
中期目標(2026〜2027年)
- - 習熟度に応じたプログラムを拡充し、就業支援プログラムを導入します。
- - 他地域への展開を見越したノウハウの蓄積を進めます。
長期目標(2028年以降)
- - 地域の職業訓練機関として定着し、他の実践的スキル教育を段階的に導入します。
プロジェクトメンバーの意気込み
プロジェクトリーダーの松村は、AI関連の職業や新たな職業が増えている中で、教育の重要性を強く認識しています。松村は「教育は人の人生を決定づける要素であり、活きたスキルを身につける学校にしていきたい」と語ります。プロジェクトメンバーの佐藤も、「エンジニアリングスキルは世界的に需要が高まっており、体系的な学びの環境を提供したい」意向を示しています。
みんなの支援を必要としています
このプロジェクトは、助成金だけでなく、皆様の寄付やご支援によって支えられています。子どもたちが教育を通じて「未来を選ぶ力」を育むために、ぜひともご協力をお願いいたします。寄付は以下のリンクから可能です。
寄付ページ
新しいPC教室は、貧困と教育格差という壁を越える大きな一歩となることでしょう。