経営層とミドルマネージャーの乖離が浮き彫りに、カオナビの予実管理実態調査

カオナビが予実管理に関する調査を実施

株式会社カオナビが、経営層とミドルマネージャーを対象にした「予実管理に関する実態調査」を行いました。調査の結果、経営層の95%が予実管理の意識が重要と認識する一方で、ミドルマネージャーの約8割が課題を抱えていることが明らかになりました。これは、現場の中間管理職が直面している現実と経営の理想との間に大きなギャップが存在することを示しています。

調査の背景

近年の経済環境は不透明さが増しており、迅速で的確な経営判断が求められています。企業はクラウドツールを活用し、予算や実績の管理を効率化する方向にシフトしています。予実管理は、正確な経営運営のために欠かせないツールです。実績データのモニタリングはもちろん、PDCAサイクルを実践するためにも重要な役割を果たしています。しかし、ミドルマネージャーの多くは日々の業務に追われ、予実管理に対する意識やスキルが後回しにされがちです。

主な調査結果

1. ミドルマネージャーの課題意識

調査によると、ミドルマネージャーの76.7%が予実管理に何らかの課題を感じていると回答しました。最も多かったのは「予算策定や見込みの精度」に関する問題で、39.3%がこの点を挙げています。さらに、33.3%が「データ収集や入力業務の手間」、29.3%が「データ分析に関するスキルや知識の不足」と続きます。この調査結果は、予算策定や業務の精度に影響を及ぼしていることが示唆されています。

2. 苦手意識と達成の関係

調査の中で、予実管理が得意なミドルマネージャーは、売上達成の割合が高いことが判明しました。具体的には、63.3%が「非常に得意またはやや得意」と答える一方、36.6%が「あまり得意ではないまたは苦手」と感じています。これらの結果は、予実管理に自信を持つマネージャーの方が業績向上に寄与する可能性が高いことを示しています。

3. 経営層の意識

経営層の94.7%がミドルマネージャーに予実管理の意識が必要だと感じており、88.0%が予実管理が数字に対する意識を高めていると実感しています。この数値は、経営層が現場の予実管理が果たす重要性を理解していることを示しています。

課題解消の必要性

調査結果からは、業務上の予実管理は経営の成長に不可欠であることが明らかになりました。特に、売上を達成するためには、経営層とミドルマネージャーの間の意識のギャップを埋め、業務効率化を進めることが急務です。カオナビが提供する予実管理システム「ヨジツティクス」により、経営データの可視化が進み、より迅速な意思決定が可能になります。