千葉県白子町と大多和医院が連携協定を締結し地域医療を推進

千葉県白子町と大多和医院、包括連携協定を締結

千葉県白子町に位置する創業100年を迎えた大多和医院は、町との包括連携協定を2023年11月に締結しました。この協定の目的は、地域医療の充実や住民の生活の質の向上を図ることです。

大多和医院は2021年に現院長の森徳郎氏が就任して以来、白子町役場と緊密に連携し、訪問診療や新型コロナウイルスワクチンの集団接種を行ってきました。特に訪問診療では、通院が困難な患者さんに対して自宅で診療を受けられることを強化し、地域の健康管理に大きく貢献しています。

地域に寄り添う医療活動

大多和医院は医療活動だけでなく、地域住民の生活向上にも取り組んでいます。過疎化が進む現代において、子どもたちが安心して学べる環境を提供するために、小中学生を対象にした畑作りやものづくり体験を実施しています。これにより、地域の子どもたちが社会とふれあう貴重な機会を得られると同時に、地域の絆も深まっています。

また、診療所内には看護師や事務スタッフが運営するカフェもあり、患者さんや地域住民が集まる憩いの場となっています。カフェでは、地域の食材を使ったメニューや、住民同士の交流の場を提供しており、地域の活性化に寄与しています。

包括連携協定の意義

今回の包括連携協定締結により、医療だけでは解決しにくい地域課題にも重点を置いて取り組むことが可能になります。例えば、高齢者や子どもに向けたサービスの拡充、地域の教育機関との協力強化、さらには地域振興イベントの開催など、多角的なアプローチが期待されます。

さらに、白子町は「笑顔元気ずっと暮らしたい町しらこ」をテーマに掲げ、住みやすい町づくりを進めています。この取り組みは、地域での一体感を高め、住民一人ひとりが「ここに住みたい」と感じられる環境を作り出す狙いがあります。