福岡市に本社を構えるQPS研究所は、米国のロケットラボ社と新たに小型SAR衛星4機の打上げ契約を結びました。
この契約により、合計8機のQPS-SARをロケットラボのエレクトロンロケットで打ち上げることになります。打ち上げは、2025年中に6機、2026年に2機を予定しており、最初の打ち上げは早くも来月3月に行われる予定です。
QPS研究所はこの契約について「高い打上げ頻度と信頼性を持つエレクトロンの打上げ機会を早い段階で契約できたことを嬉しく思っています。2年間で衛星コンステレーションが進むことを期待しております」と代表取締役社長の大西俊輔がコメントしました。
一方、ロケットラボ社のCEOであるピーター・ベック氏も「正確な衛星コンステレーションの構築は当社の強みであり、QPS研究所との継続的な契約は高いニーズの表れです」と話しています。
QPS研究所は2005年に設立され、国内外の宇宙産業の発展に貢献し続けてきました。その名前の由来には、「九州の宇宙産業のパイオニアになる」との意気込みが込められています。彼らは九州大学で培った技術をベースに、小型人工衛星の開発に取り組んでおり、全国25社以上のパートナー企業と共に宇宙技術を発展させています。
今回の契約に伴い、QPS研究所は6機の衛星を2025年中に打ち上げる予定であり、さらに2機は2026年に打ち上げられることになります。これは、QPS研究所が計画している衛星ネットワークの構築に向けた大きな一歩と言えます。
また、ロケットラボはエレクトロンロケットを通じて、顧客のニーズに合わせた衛星打ち上げを実現しており、地球観測ミッションにおいて非常に重要な役割を担っています。今後、具体的な打上げスケジュールが決定した際には、それについても随時情報を提供するとのことです。
要するに、この契約はQPS研究所にとって、宇宙産業における彼らのビジョンをさらに具体化するための重要なステップとなります。技術の進展や市場のニーズに応えながら、彼らの挑戦は続いていくでしょう。