リプロダクティブ・ヘルスの課題
2025-03-06 10:46:19

リプロダクティブ・ヘルスアンドライツ認知度調査、その重要性と課題について考える

リプロダクティブ・ヘルスアンドライツ認知度調査



一般社団法人社会調査支援機構チキラボが行った最新調査によると、リプロダクティブ・ヘルスアンドライツ(SRHR)に関する知識が日本国内で非常に低いことが明らかとなりました。調査では、1003名の18歳から79歳の男女を対象に、様々な社会的トピックスの認知度を測定しました。その結果、「リプロダクティブ・ヘルスアンドライツ」の認知度はわずか2%という衝撃的な数字が出たのです。

リプロダクティブ・ヘルスアンドライツとは



「リプロダクティブ・ヘルスアンドライツ」は、性と生殖に関する健康や権利を含む概念です。この権利は、性教育や避妊、中絶、さらには性的マイノリティの権利に関連し、個人が自己決定権を持ち、必要なヘルスケアを受けられることを保障します。30年の歴史を持つこの用語は、現在ますます重要な議論の元となっていますが、実際の認知度がこれほど低いことは問題です。

調査の詳細



今回の調査は、全国各地から均等に回答者を募り、データの有効性を高めるために工夫が施されています。サティスファイス検出項目を設け、真剣に答えた人のみを対象にした結果、実際には846名が分析にかけられました。そのうち、リプロダクティブ・ヘルスアンドライツを「知っていて、ある程度説明できる」と答えたのは17名、つまり全体の2%に過ぎません。

この調査では、その他36の言葉の認知度も検証されており、中で最も認知度が高かったのは「SDGs」の55.1%であったのに対し、リプロダクティブ・ヘルスアンドライツは37項目中で5番目に低い結果でした。

認知度向上への課題



この結果は、リプロダクティブ・ヘルスアンドライツに関する認知度向上の必要性を示しています。人々がこの概念を理解し、重要性を認識するためには、さらに多くの情報提供や教育が必要です。特に、性教育は学校教育の一部として取り入れていく必要があります。そのためには、政策や教育の側からも意識改革が求められるでしょう。

今後の取り組み



今後もチキラボは、日本におけるリプロダクティブ・ヘルスアンドライツの認知状況を引き続き調査し、それを基に議論の出発点となるデータを提供し続けます。社会が持つ多様な課題に真摯に向き合い、持続可能な解決策を探ることが求められています。特に、国際女性デーを前にして、この課題が一層注目されることを期待しています。

これからの社会において、私たち全員がリプロダクティブ・ヘルスアンドライツを理解し、その権利を守るために何ができるかを考えることが必要です。チキラボは、そのための情報発信を続け、社会問題化を図るための取り組みを強化していく方針です。

チキラボは2021年に設立され、社会的な議論が必要なトピックスについての実態調査を行い、問題を明らかにしています。これまでのプロジェクトには、ストーカー規制法改正のための実態調査や、宗教2世に関する調査、メディア分野でのハラスメント問題に関する調査などが含まれます。

荻上チキ代表理事は、TBSラジオ『荻上チキ・Session』のパーソナリティとしても活動しており、日々、現状についての解説を行っています。彼女の取り組みとチキラボの活動を通じて、リプロダクティブ・ヘルスアンドライツの認知を高めていくことが急務です。


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会社情報

会社名
一般社団法人社会調査支援機構チキラボ
住所
東京都中央区銀座一丁目22番11号銀座大竹ビジデンス 2F
電話番号

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