ペイロールとカオナビのAPI連携が実現
株式会社ペイロールの「HR BPaaS」と株式会社カオナビの「カオナビ」がAPI連携を開始しました。この取り組みは、企業における人事および労務業務の効率化を図るための重要なステップです。両社はすでに2025年6月30日付けのプレスリリースでこの協業を発表し、約束通り連携を実現しました。
連携の概要
新たに実現されたAPI連携では、HR BPaaSからカオナビへ、組織マスタや社員の基本情報といった重要なデータが自動的に日次で連携されます。これにより、従来のように手動でデータを加工する手間が減り、その分業務の効率が飛躍的に向上します。連携可能なデータ項目には、社員番号や氏名、フリガナ、性別、生年月日、メールアドレス、入社日、退職日、所属、兼務などが含まれています。
データ連携の進化
特に注目されるのは、ペイロールがMCP(Model-Connected Protocol)を活用することで実現したAIを通じたデータ連携です。この新しいプロトコルにより、安全かつリアルタイムにデータアクセスが可能となり、AIがデータの正確性や整合性を自動で検証します。これにより、従来のシステム連携に比べて人的負担が大幅に軽減され、ミスのリスクも減少します。また、今後はペイロールが提供する多様なサービスや外部システムとの連携も進めていく計画です。
今後の展望
ペイロールとカオナビのAPI連携は、今後さらなるサービスの拡充を目指します。顧客の要望に応じたカスタマイズ項目の連携や、「カオナビ」からHR BPaaSへのデータ連携など、様々なケースを想定した開発が進められる予定です。この柔軟なサービス展開は、企業の人事部門にとって強力な武器となることでしょう。
株式会社カオナビの概要
カオナビは、2008年に設立されたタレントマネジメントシステムの発展をリードする企業です。そのビジョンである「“はたらく”にテクノロジーを実装し、個の力から社会の仕様を変える」を掲げ、労務管理システムや予実管理システムも展開しています。現在、4,000社以上の企業がカオナビを利用しており、企業の経営戦略や人材戦略を実現するための支援を行っています。
株式会社ペイロールの概要
ペイロールは1989年に設立され、大手企業を対象に給与計算業務のアウトソーシングサービスを提供しています。2024年3月末時点で260社、112万人の業務を受託。HR BPaaSは、業務の標準化と柔軟性を兼ね備えたサービスとして、多様な企業ニーズに応えています。日本の労働人口が減少する中で、ペイロールは人事部門が戦略的業務に集中できる環境を支える役割を担っています。
まとめ
ペイロールとカオナビによるAPI連携は、企業の業務効率を飛躍的に高めるだけでなく、業務プロセス全体を改革する可能性を秘めています。今後の展開にも期待がかかります。