Going Cloud Japan合同会社が設立、AIによるデジタル変革を支援する新サービス提供へ

Going Cloud Japan合同会社が新たに設立

2023年12月、Going Cloud Japan合同会社が東京都渋谷に設立され、企業のデジタル変革を加速するための新たなサービスを提供することが発表されました。国内における生成AI市場は、今後数年間で大きな成長が予測されていますが、その一方でAI人材、特にデータサイエンティストの不足が深刻な問題となっています。これに対し、Going Cloudは、アマゾンウェブサービス (AWS) のアドバンスドティアサービスパートナーとして、クラウドおよびAIの両面で企業のニーズに応えようとしています。

クラウドとAIの融合で企業を支援

Going Cloudは、クラウドへのスムーズな移行を支援するほか、請求代行や運用保守など、幅広いクラウドサービスを提供します。自社の強みとして、豊富なデータサイエンティストと多様なAIテンプレートを保有しており、企業のデータセキュリティ方針や個別のニーズに応じたAIの導入を行います。

具体的には、企業内部のデータを一元管理するデータ管理システムを構築することで、社内外の情報を効果的に活用し、業務の効率化を実現します。また、チャットボットやレコメンドエンジン、コンテンツ生成ツールなども導入することにより、業務プロセスの最適化が図られます。

KKCompanyとの連携

Going Cloudは、KKCompanyとの連携を強化し、音楽配信事業やマルチメディア事業といった幅広いビジネス領域での展開を目指しています。KKCompanyは1999年に設立され、これまでに多くの企業とパートナーシップを築き上げてきた実績があります。今回のGoing Cloudの設立に際しては、各企業の代表者からも期待の声が寄せられています。

KDDIの声

KDDI株式会社の繁田光平副本部長は、「KKCompanyグループとの協業を通じてAIを導入したDX推進のプラットフォームであるGoing Cloudがアジア各地に広がりを見せている」とのコメントを発表。5G通信を駆使し、新しい価値を創造していくことへの期待も表明しました。

KKCompanyの展望

KKCompanyの日本統括代表であるトニー・マツハシ氏は、「Going Cloudにより日本市場でも高品質なクラウドサービスとAIソリューションを提供できることに大きな喜びを感じています」と述べ、様々な企業の生産性向上を目指していく考えを示しています。

今後の展開

Going Cloudは、労働力不足が叫ばれる時代にあえて人材の強化を図りながら、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援していく意向を示しています。特に生成AI市場の急成長を背景に、2027年には約1,600億円に達すると予想される中で、Going Cloudが企業の生産性向上や業務効率化に寄与することが期待されています。

今後、Going Cloudのオファリングがどのように企業に受け入れられ、どのようなイノベーションが生まれていくのか、注目が集まります。