個人キャリアをオープンにする「OpenWorkキャリア」サービスが誕生

オープンワーク株式会社は、個々のキャリア情報のオープン化を目指したコミュニティ「OpenWorkキャリア」を正式に開始しました。この新しいサービスは、ユーザー同士が具体的なキャリアの情報を交換し、経歴や年収推移についても簡単に検索できるように設計されています。

開発の背景

会社の労働環境が急速に変化する中、求職者が選ばれる時代は訪れました。従来の日本の雇用形態は、総合職採用や終身雇用を基にしていましたが、最近では個人が自らのキャリアを主導することがますます重要視されています。それにより、「キャリアオーナーシップ」を持つ人材が求められるように変わってきました。

しかし、日本ではキャリア情報の透明性がまだ不足しているのが現状です。多くの人が、自分の職業に関する具体的な情報を得ることが難しく、企業との情報格差が生じています。このような課題に対し、個人が自身のキャリアを見える化するためのプラットフォームが必要とされていました。

「OpenWorkキャリア」の機能

1. キャリア事例の検索: ユーザーは職種や業界、年齢、年収などから自分に合ったキャリアや興味のあるキャリアの事例を検索できます。
2. 質問・コメント機能: ユーザーは13のカテゴリから自由に質問やコメントができ、それに対する投票機能も利用可能です。これにより、多様な意見や声を集めることができます。
3. 専門チャンネル: 特定の職種や業界に特化した情報共有の場が設けられており、同じ分野のユーザー同士での具体的な情報交換が行えます。
4. ダイレクト質問機能: 他のユーザーに1対1でキャリアに関する相談を行える機能もあり、より密な情報交換が可能です。
5. Web履歴書との連携: OpenWorkに登録した履歴書データをインポートすることで、手軽にキャリア情報を更新できます。

ユーザーの反応

サービス開始からしばらく経ち、既に約12,000名のユーザーが登録しています。その70％以上が20代から30代で構成されており、若い世代からの関心が高まっています。また、投稿されたキャリア情報は約8,000件を超えており、ユーザー間の活発なコミュニケーションが形成されています。

特筆すべきは、投票機能やコメント機能が好評を得ており、これまでに7,000件の投票や5,000件の評価が登録されていることです。この背景には、キャリアに関心を持つユーザー同士の相互支援の姿勢が見て取れます。

今後の展望

「OpenWorkキャリア」は、将来的にはOpenWorkリクルーティングと連携し、より個人主体の転職支援を進める予定です。利用者同士の交流を深めることで、さらに透明なジョブマーケットを実現し、個々人が自由にキャリアをデザインできる環境を提供することを目指しています。また、企業クチコミとのデータ相互活用により、組織の課題分析に取り組む施策も視野に入れています。

利用方法

OpenWorkキャリアは、ウェブサイトから簡単に登録が可能です。興味のある方は以下のリンクからアクセスしてみてください。
OpenWorkキャリア

この新しいプラットフォームは、働く人々が自分の未来を自分で描く手助けとなることでしょう。キャリアの選択肢が広がるこの時代に、「OpenWorkキャリア」がどのように役立つのか、期待が高まります。