アシオットとアドックインターナショナルが手を組み水道メーターのDX化推進へ

アシオットとアドックインターナショナルが水道メーターのデジタル化を加速

近年、日本国内での自治体や公共施設は、アナログメーターの目視検針に依存しており、この状況が職員の負担や人手不足を生んでいます。このような背景を受けて、アシオット株式会社（以下ASIOT）と株式会社アドックインターナショナル（以下ADOC）は、革新的なデジタル検針サービス「A Smart」の販売代理店契約を締結しました。この提携により、両社は水道メーターの自動検針や異常検知を通じて、効率的なインフラ管理を実現することを目的としています。

契約締結の背景

日本の多くの自治体や公共施設では、依然としてアナログの水道メーターが主流です。これによって、現場職員は多大な労力を費やしています。特に学校施設ではプールの給水停止を忘れることによる漏水事故が頻発しており、検針業務のデジタル化は喫緊の課題となっています。
ADOCはこの課題を認識し、公共施設向けのICTソリューションを提供する中で、水道メーターのスマート化を進めています。
彼らは、「RemoEyes」という遠隔検針サービスを展開しており、調査から運用、業務改善までを一貫して提供する体制を築き上げています。
一方、ASIOTが提供する「A Smart」は、既存のアナログメーターにアタッチメント方式でIoT化を実現するエッジAI型の自動検針サービスです。詳細な情報は、カメラで撮影した画像からAIが自動的に読み取ってくれます。この技術により、従来の設備更新や工事が不要となり、簡単にIoT化を実行できる点が非常に評価されています。

契約による期待効果

今回の契約により、ADOCは「A Smart」の正規販売代理店として、自治体や公共施設への提案・導入・運用支援を行います。ADOCが持つ現場での理解力と地域のネットワークを活かすことで、「A Smart」の社会的実装が大いに期待されます。
また、ASIOTにとってもADOCとの連携は提案力やアフターサポートの強化につながります。これにより、展開がよりスムーズに進むことが見込まれています。

両社は、それぞれの強みを最大限に生かし、公共インフラの検針業務をデジタル化するための協業体制を構築することを目指しています。

代表取締役のコメント

契約締結について、ADOCの代表取締役CEO、小林常治氏は「アタッチメント方式でIoT化を可能にするサービス『A Smart』の販売に関して契約を結べたことを嬉しく思います。私たちは水道スマートメーターの将来性を強く信じており、今後の効率化に向けて積極的に取り組んでいきます」と述べています。

一方、ASIOTの代表取締役社長、三上楊平氏は「ADOCとの契約を通じて、日本の水道インフラのDXを推進できることを光栄に思います。『A Smart』は遠隔監視や異常検知を可能にし、現場の負担を軽減する設計になっています」と述べ、今後の展開に意欲を見せました。