追手門学院大学が進めるデジタルトランスフォーメーション
追手門学院大学が新たに導入するのは、独自に開発したアプリ「OIDAIアプリ」に搭載された学生QR機能「OI-PASS」を利用した電子学生証です。この取り組みは、2025年4月から徐々に運用され、学生たちの大学生活を一新することを目指しています。これにより、大学生活のさまざまなシーンでの利便性が飛躍的に向上することが期待されます。
アプリの機能と利便性
OIDAIアプリは、2024年に学生の体験価値(CX)を向上させる「学院DXプロジェクト」の一環として提供が開始され、すでに在学生の98%が利用しています。アプリは、時間割や学内からのお知らせ、そして休講情報の通知、さらにタスク管理など、多岐にわたるサポート機能を提供しています。これまでにも、アジャイル開発を通じて5回のメジャーアップデートが行われ、機能が着実に充実しています。
最新の2.0バージョンでは学生QR機能「OI-PASS」が搭載されており、イベント時の入場に用いることが可能です。この機能は、入学式やオリエンテーション時に特に役立つでしょう。従来のカード型学生証の情報を統合し、アプリを通じて新たに学生証として利用できる体制が整いました。
利用方法の進化
これに伴い、授業の出席登録方法も変わります。従来のカード型学生証を使用した方法から、教室に掲示されたQRコードをアプリで読み取る形式に変更されます。このことで、出席登録の手続きが簡素化されるため、学生がよりスムーズに大学生活を送る助けになるでしょう。また、図書館の入館や図書の貸出にもQRコードを利用した新たなシステムが構築されているため、利便性が増すことが見込まれます。
さらに、学内のオンデマンドプリンタの利用に関しても、従来のカードを使った認証方式からQRによる認証方式に移行することで、デジタル化の流れが加速します。
継続的な進化を目指して
また、2025年度の新入生には引き続きカード型学生証が配付される予定ですが、在学生が保有するカード型学生証の回収は行われず、旧来の証明も引き続き利用できる仕組みを維持することで、万全のサポートを図っています。このような取り組みは、学生一人ひとりに寄り添ったデジタル化を進め、学びの質を高めるためのものです。
今後も追手門学院大学は、デジタル技術を融合させながら学問の場を進化させ、学生の体験価値を高める取り組みを持続的に行っていく予定です。デジタルトランスフォーメーション(DX)が新たな価値を学生にもたらすことで、未来の教育環境はさらなる発展を遂げることが期待されています。