新NISAと米国株投資
2024-01-18 11:30:01
新NISA開始に伴う米国株投資の人気銘柄とその動向についての分析
新NISA開始と米国株投資の新たな動き
2024年1月1日、新たに始まった新NISA制度が個人投資家の米国株投資への興味を一段と高めています。今回のNISAでは米国株が取引可能となり、特に非課税保有期間が無期限となったことで、多くの投資家が長期保有のメリットを享受する準備が整いました。この新制度の影響を受け、米国市場でのどの銘柄が注目を集めているのか、TipRanksの最新調査結果を見ていきましょう。
TipRanksによる調査結果
投資分析サービスのTipRanksは2023年下期の海外個人投資家の売買動向を調査しました。この調査は、日本国外を中心に70万人以上の個人投資家を対象に実施され、TipRanksのスマートポートフォリオを通じて収集されたデータに基づいています。このポートフォリオ機能は、株式ポートフォリオ構築を支援するもので、アナリスト評価や財務分析を駆使して投資家に最適なポートフォリオ作りを手助けしています。
メガキャップ株に注目
調査結果によると、個人投資家は主に「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるメガキャップ銘柄の取引を行っています。具体的には、アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズ、エヌビディア、テスラが上位を占めています。特に、2023年12月のデータでは、マイクロソフトとエヌビディアがそれぞれ1位と2位に輝き、アップルは3位に後退しました。
この変化は、生成AIに対する高まる関心を反映していると考えられます。マイクロソフトは自社製品にAIを取り入れ、エヌビディアはAI向けのGPUの需要拡大が期待されています。特にエヌビディアのGPUは、AIデータセンターにおいて必要不可欠な存在となっており、投資家の間で注目されています。
ディフェンシブ株も人気
また、ディフェンシブ株として知られる製薬会社ファイザーも注目を集めています。経済の不透明感が増す中で、安定的な成長が見込まれるファイザーへの関心が高まり、2023年下期には9位に浮上しました。個人投資家の中には、景気後退時にも安定した収益を期待できる株としてディフェンシブ株を選ぶ傾向が見られます。
売買トレンドの変化
投資動向の変化も見逃せません。8月から11月にかけてはインデックス系のETFである「インベスコQQQトラスト」や「SPDR S&P 500 ETFトラスト」が人気を博しましたが、12月にはこれらのETFがトップ10圏外に下がりました。このことは、個人投資家がETFよりも個別株への関心を強めていることを示唆しています。
学生も米国株に注目
新NISA開始に際し、米国株への関心は大学生の間でも高まっています。特に、TipRanksが主催した米国株デモ投資コンテスト「Wall Street Competition 2023」では、学生たちが米国株の分析を行い、実際の投資に挑戦する機会が提供されました。大会では、参加者がTipRanksのツールを使用し、アナリスト予想に基づいた投資判断が行われました。
未来の投資家への期待
新NISA制度によって、ますます多くの個人投資家が米国株に目を向けることになりそうです。データ分析によると、AI関連株やディフェンシブ株への投資が特に注目されており、今後の動向にも大いに期待が寄せられています。米国株投資を通じて、投資家たちがどのような成果を上げていくのか、注目が集まります。
以上の内容を踏まえ、新たなNISA制度がもたらす変化は、個人投資家にとって非常に興味深いものであると言えるでしょう。今後、米国株市場の動向に注目しつつ、自らの投資戦略を見直す良い機会かもしれません。
会社情報
- 会社名
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Tipranks Ltd.
- 住所
- Weizman 2, Tel Aviv, Israel
- 電話番号
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