オラクル、AIエージェント導入を加速する新マーケットプレイスを発表
オラクルが発表したAIエージェントマーケットプレイス
2025年10月16日、ラスベガスで開催されたOracle AI Worldにおいて、オラクルは『AI Agent Marketplace』を新たに発表しました。このマーケットプレイスは、オラクルの『Oracle Fusion Applications』を利用する企業が、エンタープライズ環境で簡単にAIエージェントを検索・導入できる新しいプラットフォームです。顧客はこのプラットフォームを通じて、検証済みのAIエージェントを迅速に見つけることができ、生成AIの導入を加速させることが可能です。
オラクルのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるクリス・レオーネは、「インテリジェント・オートメーションの時代において、企業は導入しやすいAIソリューションを必要としています。AI Agent Marketplaceは、パートナーの専門知識を活かし、迅速なAI導入を支援します」と述べています。マーケットプレイスにより、企業はAIの活用を通じて生産性を向上させ、複雑なビジネス課題への対応を効率化できるのです。
マーケットプレイスの特徴と利点
「AI Agent Marketplace」では、さまざまな業種に合わせたAIエージェントテンプレートが提供されています。具体的には、財務、人事、サプライチェーン、顧客体験など多岐にわたるビジネスプロセスの変革をサポートしています。参加するシステムインテグレーター(SI)企業には、Alithya、Apex IT、IBM Consulting、Infosysなどがあり、それぞれが特化したAIエージェントを開発・提供しています。
たとえば、Apex ITの「The Address Alignment agent」は、受注処理の迅速化を図るために、出荷先住所を自動で検証する機能を持っています。また、IBMの「Smart Sales Order Entry Assistant agent」は、販売プロセスの効率化を促進し、受注入力時のエラーを削減します。これにより顧客満足度が向上することが期待されています。
インダストリーリーダーとの連携
このマーケットプレイスでは、Box、Stripe、RChilli、Loqateといった業界をリードする独立系ソフトウェアベンダー(ISV)が構築したエージェントも含まれています。Boxの「The Box Data Extraction agent」は、文書から特定のメタデータを抽出し、Oracleのワークフローに統合することで、より有効なインタラクションを実現します。これは、企業がデータを活用してより迅速に意思決定を行うための強力なツールとなります。
シームレスな導入とカスタマイズ性
「AI Agent Marketplace」の特徴の一つは、ノーコードでエージェントを導入できる点です。企業はワンクリックで導入が可能となり、複雑なコーディングを必要としません。さらに、既存のテンプレートはカスタマイズ可能であり、各業種やビジネスニーズに応じたエージェントを作成することができます。これにより、価値あるデータを効果的に利用し、業務の効率化を図ることが可能となります。
今後の展望
オラクルは、この新しいAIエージェントマーケットプレイスを通じて、パートナーや顧客のニーズに応じたAIソリューションの共創を進めていく意向です。「AI Agent Marketplace」の導入によって、企業は更なる競争力を高め、より迅速にビジネスを運営するためのインフラを整えられます。これにより、オラクル自身もAI開発の推進力となり、持続可能な成長を促進していくことが期待されます。
オラクルが提供するAIエージェント市場にご期待ください。
会社情報
- 会社名
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日本オラクル株式会社
- 住所
- 東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
- 電話番号
-
03-6834-6666