ガジャ・マダ大学で始まるAI活用の新しい講座
株式会社ナレッジクリエーションテクノロジー(KCT)が、インドネシアのガジャ・マダ大学で寄付講座「知識科学とAIを活用したソリューション開発」を開講することを発表しました。この講座は、2024年11月に始まる予定で、リーダーシップやビジネスにおけるAI技術の実践的な応用を目指しています。
開講の背景と目的
私たちの社会は急速にデジタル化の波に飲み込まれ、特にAI人材の不足は深刻な問題となっています。日本でも、AI戦略が進められる中、人工知能技術の開発が急務なのです。しかし、その技術がもたらす変革を最大限に活かすには、次世代の高度技術者を育成することが不可欠です。
そんな中、KCTはガジャ・マダ大学と連携し、世界規模の課題を解決するために「知識科学とAIを活用したソリューション開発」の講座を設けました。この講義は、学生に最先端のAI技術を学ばせることで、日本企業との連携を促進し、地域社会に貢献することを狙いとしています。特に、インターンシップを通じて日本の文化や歴史に触れることで、受講生の就職意欲を高める点が新しい試みです。
講義内容と期待される効果
この新しい講座は、UGMのコンピュータサイエンスおよび工学部の高学年を対象にしており、生成AI技術の応用に特化しています。講師陣には、KCTの技術者や知識科学の専門家が名を連ねており、講義は座学とディスカッション形式で行われます。具体的には、以下のような講義が予定されています。
- - 第1講: AI時代における知識科学の意義(井川康夫名誉教授)
- - 第2講: KCTが描く未来社会(川村雅之代表取締役)
- - 第3講: 大学と企業のスキルギャップ(川村雅之代表取締役)
- - 第4講: AIシステム基盤技術概説(デュイヤン・チャヒャ・カイラワン)
- - 第5講: AIシステム開発技術概説1(アラムシャ・イマヌディン)
- - 第6講: AIシステム開発技術概説2(アフマド・アルワリド)
- - 第7講: 総括
このような多角的な視点からの講義は、受講生に生成AI技術に対する理解を深めさせ、実務における問題解決能力を養うことを目指しています。
ガジャ・マダ大学の存在意義
ガジャ・マダ大学は、インドネシアの教育界において重要な位置を占める国立総合大学であり、高度な研究・教育環境を持っています。QS世界大学ランキングでも、インドネシアの教育機関として最高の評価を受けています。長年にわたり、多様な専門分野を持つ人材を育成してきた同大学での実践的な教育は、学生の将来に大きな影響を与えることでしょう。
まとめ
KCTの新たな寄付講座「知識科学とAIを活用したソリューション開発」は、AI技術の教育を通じて、未来の高度技術者を育成する重要な試みです。ガジャ・マダ大学との連携により、学生たちは国際的な視野を持った知識と技術を身につけ、次世代の社会を支える人材となることが期待されます。この講座を皮切りに、AIを活用した新たなソリューションが生まれることを大いに楽しみにします。