金沢大学とロスカボス観光局が連携
金沢大学の観光デザイン学類は、このたびロスカボス観光局との官学連携による新しい海外旅行教育プログラムを発表しました。このプログラムは、未来の観光業界を担う人材を育成することを目的としており、参加する学生たちは7日間の研修を通じて、観光地経営や持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶ機会を得ることができます。
ロスカボスの魅力
プログラムの行き先に選ばれたロスカボスは、メキシコ西部に位置する優れた観光地です。インバウンドの観光客数が世界で6位という実績を誇り、高付加価値な旅行者を呼び込む成功事例として名を馳せています。特に、エル・アルコという奇岩は美しい風景の象徴となっており、多くの観光客が訪れています。また、ロスカボスはホエールウォッチングの名所としても知られ、晴れた日が多いため、年間350日以上が晴れるという気候の良さも魅力です。
2024年には、国土交通省の調査研究報告書において、ロスカボスが上質なインバウンド観光サービスの創出に関する重要事例として取り上げられることが決まっており、観光業におけるモデルケースとしての評価が高まっています。
プログラムの内容
プログラムは、ロスカボス観光局日本支局のマネージャー、志田朝美氏が引率し、観光地経営やSDGsの取り組みなど、多角的な視点から学ぶ内容が組まれています。また、このプログラムでは日本からロサンゼルスを経由し、3日間の滞在を予定しており、アメリカにおける訪日観光プロモーションの実際について学ぶ機会も設けられています。訪問先には日本政府観光局(JNTO)ロサンゼルス事務所も含まれ、国際的な観光プロモーションについて深く理解することが期待されています。
地域の振興と人材育成
金沢大学のある北陸エリアは、観光庁による「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」事業のモデル地域に指定されており、今回のプログラムを通じて学生たちの国際感覚を高め、日本の観光業界を支える人材の育成が期待されています。将来的には、観光産業を牽引する人材として、彼らが活躍する姿が見られることでしょう。
ロスカボスの観光資源や環境への配慮を学ぶことは、単なる教育にとどまらず、観光業全体の質を高め、地域振興に寄与する重要な役割を果たすと考えられます。
ロスカボス観光局の公式サイトやインスタグラムを通じて最新の情報をチェックし、メキシコの観光地についてさらに深く知ることができる機会もあります。