愛媛の救助犬訓練
2025-09-09 10:24:59

愛媛県宇和島市での災害救助犬ヘリ搭乗訓練が成功を収める

2025年計画の愛媛県宇和島市防災訓練



2025年9月7日、愛媛県宇和島市において、「愛媛県総合防災訓練」が開催され、一般財団法人国際災害対策支援機構が中心となって、災害救助犬専門団体である【捜索救助犬愛知】と【Shikoku K-9】と連携し、活躍が期待される災害救助犬とそのハンドラーによるヘリコプター搭乗訓練が実施されました。本訓練の主な目的は、災害現場への空路での移動を想定した導線の確認です。

訓練の詳細



本訓練では、救助犬とハンドラーがヘリコプターの離陸、飛行、着陸といった一連のプロセスを体験しました。この一連の流れを通じて、騒音や振動、空間の変化といったヘリコプター特有の環境に対する適応力を高めました。さらに、着陸後の動線についても重点を置き、ヘリコプターから現場への移動時の安全確保や、救助犬が活動を始めるまでの流れ、ハンドラーとの連携手順など、迅速な初動対応の一連のプロセスを確認することができました。

訓練の様子

参加団体と活動内容



訓練は愛媛県宇和島市の宇和島港防災緑地で行われ、一般財団法人国際災害対策支援機構が企画、匠航空株式会社が運行を担いました。宇和島市企画政策部危機管理課も協力し、現地での成功を支えました。参加した救助犬は、スバル、ローゼ、クー、ヒージー、つくねの5頭と、Shikoku K-9からはゾーイ、ポラリスの2頭により、合計7頭の救助犬が訓練に参加しました。

訓練の意義と背景



災害救助犬は陸上での探索活動に加えて、空域を活用した迅速な現場到達も求められるため、ヘリコプターという特殊な環境に慣れることが必要です。今回の訓練では、救助犬とハンドラーの連携の強化を図るとともに、空域活用の実効性を確認しました。この訓練を通じて地域住民や自治体関係者への災害救助犬の役割についての理解を深める貴重な機会ともなりました。

実施の背景には、過去の災害対応における経験と課題があります。特に2021年の熱海市伊豆山土石流災害では、救助犬団体との連携が重要であることを実感しました。しかし、令和6年能登半島地震の際には救助犬の派遣要請があったものの搬送手段の確保が難しく、現地展開が行えませんでした。

「ヘリコプターを利用できていれば、より早く現場に入れた」という言葉があるように、空域の活用による搬送の実現が求められています。今回の訓練では、実際に令和6年能登半島地震で使用されたヘリコプターを用い、現実的なシミュレーションを行いました。救助犬団体との再連携によって、より効果的な訓練を行うことができました。

国際災害対策支援機構について



一般財団法人国際災害対策支援機構は、災害対策の知見を広めるための啓発活動を行い、災害対策に関する情報を共有することを目的としています。

捜索救助犬愛知およびShikoku K-9について



「捜索救助犬愛知」は愛知県を拠点に、災害救助犬の育成や運用、地域への配信活動を行っているボランティア団体です。また「Shikoku K-9」は高知県で活動する専門団体であり、多くの実績を持ち、消防や警察との連携も積極的に行っています。

訓練を通じて得た知見をもとに、今後も災害対応能力の向上に貢献していきます。


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会社情報

会社名
一般財団法人国際災害対策支援機構
住所
中央区銀座7丁目13番地6号サガミビル2階
電話番号
03-6661-6945

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