新たな邦訳規格が発表されました
一般財団法人日本規格協会(以下、JSA)は、2024年8月に2つの重要な規格の日本語版、すなわちIEC/TS 62443-6-1 Ed. 1.0:2024(英・日対訳版)とISO 9227:2022/Amd 1:2024(英・日対訳版)をリリースしました。これにより、企業や関連機関は国際的な基準に基づいた業務をさらに推進することができます。
IEC/TS 62443-6-1 Ed. 1.0:2024の概要
この規格は、産業用オートメーションおよび制御システムにおけるセキュリティに関する評価方法論を提供します。IEC 62443-2-4の要求事項に基づき、反復可能かつ再現可能な評価結果を得るための手続きや基準が明確化されています。特に、この規格は製品サプライヤやサービスプロバイダ、資産オーナー、そして適合性評価の機関向けに重要であり、セキュリティ能力の向上に寄与することが期待されています。
この規格の購入は、英語版が79,200円(税込)でA4判132ページ。邦訳版は142,560円(税込)でA4判270ページとなっています。これらは、特にIACS(Industrial Automation and Control Systems)における業務の安全性を確保するために不可欠です。
ISO 9227:2022/Amd 1:2024の重要性
ISO 9227は金属材料の耐食性評価のための試験方法を規定したものであり、その最新版では、塩水噴霧試験に関する重要な追補が発表されました。この試験は、金属における腐食特性を正確に評価するためのもので、業界標準として広く利用されています。特に、NSS(Neutral Salt Spray)、AASS(Acetic Acid Salt Spray)、CASS(Copper Accelerated Acetic Acid Salt Spray)という試験方法が盛り込まれています。
この規格の英語版は3,564円(税込)、邦訳版は6,415円(税込)で、前者はA4判1ページ、後者はA4判12ページとなります。耐食性を測る際の手続きや必要な機器についての詳細な情報が得られるため、多くの製造業者や研究機関にとって重要な資料となります。
JSAの役割と意義
一般財団法人日本規格協会は、1945年に設立されて以来、国内外の標準化や管理技術の普及に尽力してきました。JSAはJIS、ISO、IECの各規格を開発し、発行しており、国際的な規格の普及にも力を入れています。また、多彩なセミナーや認証サービスを提供することで、企業や団体の品質向上を支援しています。
JSAの提供する最新の規格情報は、業界の発展や安全性の確保に役立つものとして、企業から高い評価を受けています。新しい規格の必要性が増す現代において、これらの邦訳版は、製造業やサービス業など様々な分野での活用が期待されています。
今後の規格の発行情報については、日本規格協会の公式サイトを通じて随時更新されますので、ぜひチェックしてみてください。最新の規格を利用することで、競争力のある企業成長を実現する手助けとなるでしょう。