静岡県が推進するフェムテックサービス、LIFEMの新支援事業が始動
静岡県が「令和6年度フェムテックによる女性活躍推進事業」の委託先として株式会社LIFEMを選定しました。このプロジェクトは、職場環境の改善を目指す施策の一環として実施されます。具体的には、女性が抱える健康課題に対する理解を深め、企業におけるフェムテックサービスの導入を支援する大変重要な取り組みです。
フェムテックとは?
『フェムテック』という言葉は、女性(Female)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、女性特有の健康問題を技術の力で解決しようという考え方です。この考え方は、特に近年、女性の健康問題に対する関心の高まりから注目を集めています。静岡県では、月経に関する症状や更年期の不調、妊娠・不妊治療への理解促進が主な目的とされています。
LIFEMの役割と提供内容
株式会社LIFEMは、これまでに法人向けフェムテックサービス「ルナルナ オフィス」を展開してきた実績があります。本事業を通じて、静岡県内で働く女性の健康課題の解決を目指し、以下のサポートサービスを提供します。
1. 意識調査の実施
企業において、女性特有の健康問題とそれに伴う仕事への影響を把握するために、WEBアンケートを実施します。これにより、どのような健康課題があり、どれだけの影響を及ぼしているのかを具体的に可視化することを狙います。
2. ヘルスリテラシー向上のためのセミナー
産婦人科医を招いたオンラインセミナーにより、月経や更年期に関する知識、さらには妊娠や不妊治療まで広範囲にわたる内容が提供されます。管理職向けのキャリア形成に関するセミナーも実施予定で、幅広く内容をカバーします。
3. オンライン相談窓口の提供
女性の健康問題に対する専門的な相談を行えるように、オンライン診療サービス「ルナルナ オンライン診療」を通じて、専門の医師への相談が可能になります。また、健康Q&Aサイトを利用して、様々な健康課題について医療専門職に相談できる窓口も設けられます。
4. 効果測定の実施
事業の成果を測るために、参加企業やサービス利用者に対してアンケートを行い、結果に基づく分析を行います。このプロセスを通じて、職場環境の改善や業務のパフォーマンス向上を図ります。
静岡県の取り組み
この事業は、静岡県が推進する第3次男女共同参画基本計画に基づいており、誰もが働きやすい環境を整えるための大きな一歩とされています。静岡県の担当者によると、LIFEMとの協力を通じて女性の健康への理解が深まることで、「生き生きと働ける社会」の実現を目指すとのことです。
LIFEMの代表取締役、菅原誠太郎氏は「この取り組みが、働く女性たちにとってより良い環境を提供する一助となれば幸いです」と述べています。2024年9月13日からサービスが開始される本事業は、多くの企業にとって新たな価値を生むことが期待されています。静岡県内での女性の健康課題への取り組みは、他県へのモデルケースともなるでしょう。これからの展開にぜひご注目ください。