エストニア子会社EJTCの投資戦略と今後の展望が明らかに
エストニア子会社EJTC社の投資活動について
マーチャント・バンカーズ株式会社の子会社、エストニア日本取引会社(EJTC社)は、最新の投資活動に関する報告書を発表しました。この報告によれば、EJTC社はエストニアのNASDAQ BALTICに上場している企業への投資を活発に行っているとのことです。
現在の状況
EJTC社は、再生可能エネルギーの企業に対して、2024年9月に9,928株(約448万円)を購入しました。この取引は、2025年3月27日のTOB(株式公開買付)によって株価が急騰し、4月3日には全株式を売却、約793万円の利益を確保したことが詳細に述べられています。TOBを行った親会社は、エストニア政府が保有するオイルシェール関連の会社で、再生可能エネルギー事業を完全子会社化することを目指しています。
また、他の投資として、EJTC社は海運や銀行業界の企業にも資金を投入しています。特に、2024年9月20日には17,212株を約1,600万円、9月30日には929株を約480万円で購入し、全体で13%の含み益を確保しているとのことです。
今後の投資方針
EJTC社は、建設や不動産などの基幹産業でエストニアを代表する企業への投資を継続します。特に、NASDAQ BALTICに上場している企業のうち、純資産倍率や株価収益率が割安である企業を選定し、リスクを抑えた投資を行うとしています。さらに、IT先進国であるエストニアからは、多くのユニコーン企業が輩出されており、これらの企業への投資も視野に入れています。
具体的には、全体の投資額の30%をロンドン証券取引所に上場するエストニア発のユニコーン企業へ振り向け、より高いキャピタルゲインを狙っていく方針です。例えば、オンラインゲームプロバイダーやフィンテックサービスを提供する企業などが候補に挙げられています。
残りの70%はNASDAQ BALTICにて、引き続き安定した業績を持つ企業への投資に注力します。これにより、株価の下落リスクを抑えながら、高いリターンを目指すとしています。
産業環境と投資機会
エストニアでは、シェールオイルに代わる環境負荷の小さい発電が重要なテーマとなっており、EJTC社は再生可能エネルギー分野への投資も検討しています。これにより、IPOの機会があれば未上場企業にも積極的に資金を入れる姿勢を見せています。
まとめ
EJTC社の今後の投資活動は、2025年10月期の業績にも軽微な影響しか与えないとされていますが、エストニア企業への投資がどのように展開されるか注目されます。彼らの取り組みが成功することで、エストニア経済がさらなる成長を遂げることを期待したいところです。
会社情報
- 会社名
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マーチャントバンカーズ株式会社
- 住所
- 港区西麻布3丁目3番1号SKY西麻布ビル6階
- 電話番号
-
03-6434-5540