戦争を生きた先輩たち
2017-12-07 10:00:23
戦争の記憶を未来に伝える企画展が中央大学で開催
日本の歴史において、戦争は決して忘れてはならない過去の一部です。しかし、時が経つにつれ、その体験を語れる世代が少なくなりつつあります。このような背景の中、知覧特攻平和会館は特攻隊員として戦死した学徒兵に焦点を当てた企画展「大学と東京と知覧をつなぐ企画展 -(第1弾)戦争を生きた先輩たち-」を、中央大学と共同で開催します。
この企画展は、2018年12月8日から14日まで中央大学の多摩キャンパス内の中央図書館1階ホールで実施されます。展示内容の中心には、中央大学出身の特攻隊員、穴澤利夫さんと及川真輔さんのエピソードが据えられています。二人の日記や証言を基に、彼らの青春と戦争体験が展示されることにより、訪問者は当時の厳しい状況を深く理解できることを目指しています。
穴澤利夫さんは1922年に生まれ、昭和20年4月12日に沖縄周辺で戦死しました。享年は23歳で、彼は福島県喜多方市出身です。もう一人の及川真輔さんは1916年に生まれ、昭和20年6月6日に沖縄慶良間の西方洋上で戦死し、宮城県名取市の出身です。二人とも学業と夢を持ちながら戦乱の中でその人生を終えました。
この企画展は、戦争の痛ましい記憶と、未来に続く平和の重要性を広める目的で開催されます。特攻という悲劇的な歴史の中で、様々な事情を抱えながらも青春を捨てざるを得なかった若者たちの声を伝えることは、今を生きる私たちにとって重大な意義があります。
知覧特攻平和会館は、過去約1,900万人に上る来館者を迎え、戦争の悲惨さや命の尊厳を伝え続けてきました。年々、戦争を体験した世代が減る中、若者たちに対して、記録を通じてその歴史を引き継いでいく努力はますます重要とされています。この企画展を通じて、参加者が特攻隊員たちの思いを感じ、平和について再考する機会を得られることを期待しています。
なお、同企画の第2弾として「大学と東京と知覧をつなぐ企画展 -(第2弾)恋人への最後の手紙-」が、2018年2月13日から18日まで銀座アートホールで開催されます。この展覧会では、戦没学生たちの恋人宛の手紙に焦点を当てた展示が行われ、戦争の影響を受けた若者たちの切ない物語が紹介される予定です。
この展示に対する期待は大きく、一人ひとりの人間性や人生を再認識させる取り組みとして希望されています。知覧特攻平和会館の公式HPでは、さらなる詳細情報が提供されているので、是非ご覧ください。
会社情報
- 会社名
-
鹿児島県南九州市
- 住所
- 鹿児島県南九州市知覧町郡6204番地知覧特攻平和会館内
- 電話番号
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0993-83-2511