2024年LIXILメンバーズコンテストのグランプリ作品が決定
2024年、住宅業界最大のコンペティションである「LIXILメンバーズコンテスト」の結果が発表されました。このコンテストは、全国の工務店やリフォーム業者からの応募によって成り立っており、今年も多くの優れた作品が集まりました。最終的には、新築とリフォームの各部門からそれぞれグランプリが選ばれることとなりました。
応募総数は2,843作品。新築部門(1,392作品)とリフォーム部門(1,451作品)の二部門で争われる中、グランプリには、群馬県のほしかわ工務店が手がけた「ミサトノイエ」が選ばれ、新築住宅における美しさと機能性が高く評価されました。
一方で、リフォーム部門では大阪府の大幸綜合建設が施工した「奏でる家」がグランプリに輝きました。この作品は、シニア世代のニーズに応える工夫が随所に盛り込まれており、既存の住まいを見事にリノベーションしたものでした。
コンテストは公開審査形式で実施され、審査員たちは各作品のデザイン、機能性、地域性、さらには住む人の生活向上に寄与するかどうかといった視点から評価を行いました。作品が求められる基準の向上は年々進んでおり、審査のハードルも高まっています。特に、断熱性や耐震性、さらにはコストパフォーマンスなど、現代の住まいに求められる要素が重視されました。
【「ミサトノイエ」について】
「ミサトノイエ」は、高台に立地し、周囲の景観を取り込みながら開放的な室内空間を生み出していることが特徴です。窓越しに見える市街地の眺望は、この家の大きな魅力となっており、家族がゆったりとした時間を過ごせる環境が整えられています。また、ウッドフェンスによってプライバシーが守られながら、アプローチが美しく演出されています。
【「奏でる家」について】
「奏でる家」は、狭小かつ高低差のある敷地条件を活かした作品で、施主のシニアライフに寄り添った設計がなされています。アプローチから玄関、さらには個室や2階リビングへの配慮が施されており、階段のアプローチも安心感を与えるデザインとなっています。文化住宅を一新したこの家は、住みやすさと美しさを兼ね備えた空間を創出しています。
LIXILは今後も、コンテストを通じて「いい住まい、いい暮らし」の追求を続け、住生活環境の向上を目指しています。新築やリフォームを手掛ける工務店やリフォーム業者の技術を評価し、さらなる発展に寄与していくことで、住まいの質向上に貢献することが期待されています。
次回の「LIXILメンバーズコンテスト 2025」では、もっと多くの革新的な作品が集まることを楽しみにしています。