成田空港で消防技能向上のための大規模訓練を実施

成田空港での消火救難総合訓練

2025年10月16日、成田空港にて「2025年度航空機事故消火救難総合訓練（第43回）」が行われる。この訓練は関係機関が航空機事故に対する消火救難及び医療救護活動の応用力を向上させることを目的として実施される。

訓練の概要

訓練は13時から15時15分の間に小雨決行で行われ、荒天の場合は当日10時に中止の判断が下される。この訓練は成田空港整備地区エプロン及び第1ターミナル28番バスゲート周辺で行われる。主催は成田国際空港航空災害対策協議会であり、63機関から約1,100名の参加が見込まれている。

訓練の内容

訓練内容は以下の通りである：
1. 緊急事態発生時における情報伝達及び関係機関の出動、消火活動の展開
2. 航空機火災の防御と負傷者の救出・救助
3. 被災者の避難誘導及び搬送
4. 救護所の設営、負傷者の選別、救護処置の実施
5. 合同対策本部及び現場調整所の設立と運用

訓練の想定シナリオ

この訓練では、XYZ航空000便がA滑走路16Rに着陸する際にハードランディングを起こし、エンジンが滑走路に接触して火災が発生するというシナリオが想定されている。事故が発生した場合、機内には負傷者が多数いるとされ、その対処が訓練の重要なテーマとなる。

参加機関の紹介

訓練には陸上自衛隊や千葉市消防局、日本医科大学千葉北総病院を含む63機関が参加予定で、約60台の緊急車両が現場に集結する。参加機関は行政機関、警察機関、消防機関、医療機関など多岐に渡り、それぞれが重要な役割を担っている。

特に、成田市消防本部や千葉県警察本部といった地域の緊急機関が協力し、万全の体制で臨む。