富岡製糸場から誕生した新素材「富岡シルク真わたループシルク」
世界遺産である富岡製糸場において、究極にサステナブルな新しい絹糸、「真わたループシルク」が開発されました。この新素材は、ひとつの蚕が作り出す繭から生まれるもので、環境に配慮した天然素材として注目されています。通常の繭糸はその細さから扱いが難しいのですが、今回はその500倍の太さを実現し、市販の毛糸程度の太さに仕上がっています。
新素材「真わたループシルク」の特長
「真わたループシルク」は、まず生繭を使用して真わたに加工した後、特殊な撚りをかけることで、シルク100%ながら毛糸のようなふんわり感を表現しています。また、表面にループ状のネップがあるため、独特の風合いと美しさを兼ね備えています。これにより、創作活動や手芸愛好家にとって、さらなるクリエイティブな表現の幅が広がることが期待されています。
第3回富岡シルク手編みニット展の開催
富岡シルク推進機構は、富岡市の養蚕業を次世代に引き継ぐために、2021年から毎年「富岡シルク手編みニット展」を開催しています。今年もその第3回目となるこのイベントが、8月1日から作品公募を開始します。参加者からは、シルクの美しさや触り心地の良さについての好評の声が寄せられており、参加者や来場者同士の交流が生まれる貴重な機会です。
この展覧会では、全ての作品が一堂に会し、来場者による投票で受賞者が選ばれます。入賞者には富岡シルクのオリジナル製品が贈られるため、クリエイターたちにとっては素晴らしい刺激になります。
富岡シルクの未来と発展
富岡製糸場の歴史と伝統を未来に繋げていくことが、私たちの最大の使命です。近年、日本の絹産業は厳しい状況が続いていますが、「富岡シルクの魅力をより多くの人に知ってもらいたい」という思いから、この手編みニット展を立ち上げました。今後も新素材の開発やイベントを通じて、富岡シルクの新たな魅力を発信し続けます。
参加方法と詳細
第3回富岡シルク手編みニット展へのエントリーは、公式ウェブサイトから可能です。新素材「真わたループシルク」を使用した作品の応募をお待ちしています。詳しい情報や応募条件は、
こちらのリンクをチェックしてください。応募締切は近日中となりますので、お早めにご参加ください。
締めくくりに
富岡製糸場が持つ歴史的背景と新たな挑戦が共存するこの展覧会は、ただのクリエイティブイベントではなく、文化や伝統を未来へと繋げる重要な場です。全ての参加者が「富岡シルクの魅力」に触れることで、新たな可能性と創造性が生まれることを期待しています。指導者やクリエイターとして参加する皆さんからの応募を心よりお待ちしております。今後の展開に乞うご期待!