自宅と職場の防災対策に関する実態調査
最近、株式会社MS-Japanが実施した調査によって、多くの管理部門や士業人材の自宅と職場における防災対策が十分でないことが明らかになりました。この調査は、毎年9月1日の「防災の日」に合わせて行われ、約457人の有効回答をもとに、具体的な実態を把握したものです。
自宅での防災対策が不十分
リサーチの結果、自宅での防災対策が「不十分または未実施」と答えた人は約90%にのぼりました。具体的には、防災対策をしていると答えた割合は60%程度ですが、実際に十分な対策をしていると認識しているのはたったの9.3%です。この結果から、自宅での防災の重要性が非常に高いにも関わらず、実行できていない人が多い現状が浮き彫りになりました。
さらに、自宅の防災対策にかける費用については、65%の人が「1万円未満」と回答しました。最も多いのが「3,000円未満」と「5,000円~1万円」で、十分な予算を確保できていないことがわかります。
準備するべき防災用品
調査によると、自宅で準備している防災用品のトップ3は以下の通りです:
- - 水(67.6%)
- - 非常食(53.7%)
- - ティッシュ等の紙類(51.4%)
これらは必要な生活必需品であるため、多くの人が準備していることは理解できますが、気になるのは今後準備したいアイテムの第2位に「暑さ対策グッズ」が31.1%でランクインしていることです。熱中症のリスクが高まる中で、昨今の猛暑に備えた対策が求められていることが伺えます。
しかし、実際には暑さ対策グッズの準備をしている人はわずか7.5%に過ぎません。これからの季節に備えた危機意識の必要性が大いに感じられる結果です。
職場での防災対策の現状
次に、職場における防災対策について見てみましょう。調査によると、被災する可能性が最も高い場所に「職場」を挙げたのは約40%でした。その中で、52%の人が職場での防災対策を実施しています。
職場での具体的な対策としては、「帰宅ルートの確認(46.8%)」、「避難経路の確認(38.3%)」、「水、非常食の準備(30.1%)」がトップ3に挙げられています。これは、職場での安全を確保するためにも、事前の確認が重要であることを示しています。
結論
この調査結果から、自宅と職場での防災対策がまだまだ不十分であることが浮き彫りになりました。特に、暑さ対策など新たなリスクに備えるための準備が急務です。私たち一人ひとりが防災意識を高め、適切な対策を講じることが求められています。今後の災害に備えるためのアクションを、ぜひ見直してみてください。
本調査結果に関する詳細は、
こちらの記事をご覧ください。