2023年6月3日、エアビーアンドビー(Airbnb)は、都内でAkiya Design Projectのプレス発表会を開催しました。このプロジェクトには、共同創業者兼CEOのブライアン・チェスキー、水原希子、ローラが登壇し、日本の伝統的な建築と文化の保全について語りました。
ブライアン・チェスキーは、プロジェクトの意義を大きく二つ挙げました。一つ目は「使われていない家や部屋を有効活用できる」という点です。日本には900万戸もの空き家が存在していますが、これらを世界中の旅行者と結びつけることで、旅人に新たな宿泊先を提供することが可能です。
また、ブライアンは「デザインや文化の力」を強調し、素晴らしいデザイナーたちとの協力により、記憶に残る体験を提供したいと述べました。水原希子は、このプロジェクトにクリエイティブ監修として関与することに興奮を表し、彼女の好きなエッセンスを取り入れて賑やかな空間を作り上げることへの意気込みを語りました。彼女は、古民家における手作りのものの大切さを強調し、訪れる人たちに愛される家を作りたいと語りました。
ローラも自身の経験を生かした意義あるプロジェクトとし、「文化を保全し継承することの重要性」を訴えました。彼女は、日本の家屋の美しさに気づき、それを守ることが尊重につながると述べ、地域の魅力を広げることに意欲を示しました。トークセッションでは、お互いのクリエイティビティについても意見が交わされ、特に水原はかつて武士が住まっていた150年の歴史を持つ古民家の魅力について感銘を受けたことを明かしました。
プロジェクトの実施には全国古民家再生協会の協力があり、具体的には水原希子は茨城県の古河市、ローラは京都府亀岡市で、それぞれのリスティングにクリエイティブ監修を行います。両者の監修によって、古民家は新たな魅力で満ちた宿泊先として生まれ変わる予定です。これらのリスティングは、自然豊かで観光が集中しにくい地域にあり、訪れる人々に文化と歴史を体験できる場所として計画されています。2025年秋には予約が開始される予定です。
Airbnbは、旅行における思い出作りの重要性を強く訴え、そのためのさまざまな体験を提供することにも言及しました。マッサージやプライベートシェフなどのサービスを宿泊先で体験できることが、旅行の目的であると語りました。
ブライアンは、「急速に変化する世界の中で、地域コミュニティの活性化を支持し、訪れたいと思える旅行先を創り上げていく」との強いメッセージで締めくくりました。Akiya Design Projectは、日本の古民家を再生し、地域の文化を守るとともに、空き家問題を解決する取り組みとして、大きな期待を寄せられています。