株式会社CYBO、新体制を発表
株式会社CYBOが2024年9月17日、定時株主総会およびその後の取締役会において、新たな役員体制を発表しました。元ソニーグループ株式会社の副社長である勝本徹氏が新たに取締役に就任し、また国際細胞学会や日本臨床細胞学会の元理事長の長村義之氏が学術顧問として加わります。
新しい組織体制の背景と目的
CYBOは新体制を通じて、新製品のCYBO Scanや細胞解析AIソリューションの市場展開を加速する方針です。勝本氏はハンディカムやデジタル一眼カメラなど多岐にわたる製品開発に携わっており、取締役就任にあたり、特にデジタル技術とAIによる変革を見据えた戦略的なアプローチに貢献することが期待されています。
一方、長村氏は慶応義塾大学卒業後、アメリカの病理学や細胞学の業界で豊富な経験を積んできた専門家です。CYBOが目指している細胞診領域でのデジタル化やAI活用において、彼の知見が重要な役割を果たすでしょう。
CYBO Scan™とは
CYBOが開発したCYBO Scan™は、がん検診で使用する細胞診標本などのスライドガラス標本を高速で3D撮像する装置です。これは、立体構造を持つ細胞診標本を鮮明にデジタル化する技術を用いており、すでに多くの病院でデモンストレーションが行われています。今年6月から受注を開始し、関心を寄せる医療機関も増えているとのことです。
新たなAIソリューション開発
CYBOは子宮頸がんの検診支援AIソリューションの開発にも取り組んでおり、3Dデジタル画像をAIで解析することで、より多くの検査を効率的に行えるように進めています。また、血栓症の早期発見に向けて、東京大学医学部附属病院との共同研究も行っており、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを早期に発見することを目指しています。
コメントと今後の展望
勝本徹取締役のコメント
新たに取締役として就任することができ、大変光栄です。私の経験を活かし、CYBOの成長を目指していきたいと思います。これからの医療において、デジタル技術とAIの導入が重要だと信じています。
長村義之学術顧問のコメント
細胞診領域の急速な発展を見据え、CYBOが持つ技術と能力に期待しています。国内外での応用が進む中で、より優れたデジタル化とAI活用が実現することを願っています。
新田尚代表取締役のコメント
勝本氏や長村氏の加入により、CYBOの戦略と技術開発が一層強化されると思います。特に、病理学の専門的知見が当社の製品開発に良い影響を与えると期待しています。
まとめ
CYBOは新たな組織体制下で、取締役および学術顧問の専門的な知見を活かし、医療分野における技術革新を追求します。今後も細胞診領域のデジタル化とAIの応用に注力し、より良い健康診断ソリューションを提供することを目指しています。