水素技術開発プロジェクト
2025-09-25 12:36:21

水素サプライチェーン構築に向けた新技術開発プロジェクト始動

水素サプライチェーン構築プロジェクト開始



積水化学工業株式会社が、一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会、九州大学、タキロンシーアイシビル株式会社、株式会社クボタケミックスと連携し、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募に応じて「水素パイプライン用樹脂製導管材料の水素適合性と耐震設計に関する研究開発」が採択されました。このプロジェクトは、競争的な水素サプライチェーン構築に寄与することが期待されています。

水素の重要性


水素が持つ脱炭素化の可能性はさまざまな分野で注目されており、その使用拡大には効率的なサプライチェーンの構築が不可欠です。特に水素の輸送に関する技術開発は、今後のエネルギー需要の変化に対応するために重要な課題です。

プロジェクトの概要


本プロジェクトでは、水素用のパイプライン材料としての樹脂の特性を評価するため、九州大学の技術と各パートナーの専門知識を結集します。具体的には、水素環境下での樹脂材料の基礎特性、長期耐久性、耐震性を調査し、そのデータを集積することを目指します。これにより、安全で信頼性の高い水素パイプラインの設計基準を確立することを狙いとしています。

技術的な課題


水素パイプラインには高い安全性と長寿命が求められます。樹脂材料が水素と接触することで、どのような影響があるのか、また耐久性や耐震性はどうかといった点を明確にし、必要となる技術的基準を国内外で構築することがプロジェクトの核心です。

産業界の協力


このプロジェクトには、産業界からの専門的な視点が必要不可欠です。参加企業が持つ樹脂材料やパイプライン技術の融合を図り、最先端の研究を進めることで、実用性の高い技術の開発が期待されます。特に、国際水準に照らし合わせた基準の確立は非常に重要です。

水素社会への貢献


積水化学は、この研究開発を通じて樹脂製の水素パイプラインの基盤技術を確立し、水素社会の実現に向けた重要な一歩を踏み出します。今後の持続可能なエネルギーのために、技術革新が進む中、多くの国や地域で水素が重要な役割を果たすことを期待しています。

この取り組みは、持続可能な未来に向けたエネルギーインフラの発展に寄与することでしょう。また、関係者が一丸となりこのプロジェクトに取り組むことで、新たな価値を創造するとともに、社会全体に水素技術の重要性を浸透させていくことが求められています。未来の水素エネルギー社会の姿がどのようになるのか、注目が集まります。


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会社情報

会社名
積水化学工業株式会社
住所
大阪市北区西天満2丁目4番4号
電話番号
03-6748-6460

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