現場コミュニケーションのワンストップソリューション「BONX WORK」を提供するBONXが、NTTソノリティの子会社化を発表しました。さらに、NEXCO東日本とセーフィーも資本参加し、現場DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる構えです。
BONXは、建設現場や医療現場など、デスクレスワーカーが働く現場でのコミュニケーション課題解決を目指し、音声コミュニケーションを軸に事業を展開してきました。近年は、AI技術の進化によって音声インターフェースへの期待が高まっていることから、NTTソノリティとの連携強化を図り、AIを活用したソリューション開発にも注力していく方針です。
今回の資本参加は、各社の強みを活かしたシナジー効果を生み出すことが期待されています。NTTソノリティは、NTTグループの技術力とノウハウを駆使し、BONXの製品開発やサービス向上を支援します。NEXCO東日本は、高速道路のインフラ事業で培ったノウハウを活かし、現場のニーズに合致した製品開発やソリューションの提案を行います。セーフィーは、クラウド録画サービスシェアNo.1の実績を基に、映像と音声の融合によるソリューション開発を進め、現場の安全管理や業務効率化に貢献していきます。
具体的な取り組みとしては、NTTの独自技術を搭載した新たな製品開発、AIを活用したソリューションの拡大、インフラ事業者への展開、セーフィーとの連携強化などが挙げられます。
NTTソノリティとBONXは、すでにオープンイヤー型イヤホン「BONX intro knot」を共同開発し、発売しています。今後、建設現場などの騒音下でも快適なコミュニケーションを実現する「BONX Stick」の発売も予定しています。
また、AI技術を活用した会話解析や音声入力による記録作成、リアルタイム通訳などのソリューションを順次展開していく計画です。
さらに、NEXCO東日本との連携では、高速道路の建設・管理現場における安全管理や業務効率化を支援するソリューションを提供し、現場のDX化を促進します。
セーフィーとの連携では、映像データと音声データを組み合わせることで、現場の状況把握や安全管理をより効率的に行えるソリューションを開発していきます。
各社の強みを結集し、BONXは国内No.1を目指すとともに、海外展開も視野に入れています。現場DXの進化に注目です。