有田焼400年!Episode2
2016-01-13 14:00:02
有田焼創業400年!新たな物語『ARITA EPISODE 2』始動!17プロジェクトで未来へ
有田焼創業400年!新たな物語『ARITA EPISODE 2』が幕を開ける
2016年、有田焼は創業400周年という大きな節目を迎えました。佐賀県は、この歴史的瞬間を単なる記念行事として終わらせることなく、未来への発展に向けた壮大な計画「ARITA EPISODE 2」を立案。17もの多岐にわたるプロジェクトを通して、有田焼のさらなる進化を目指しています。
3つの柱:未来へ向けた挑戦
「ARITA EPISODE 2」は、大きく分けて以下の3つの柱から構成されています。
1. 海外および国内市場開拓: 世界へと羽ばたく有田焼の挑戦。欧州を中心に海外市場への進出を積極的に行い、新たな顧客層の開拓を目指します。具体的には、パリの「メゾン・エ・オブジェ」への出展や、航空機内食食器への採用など、グローバルな展開が図られています。国内市場においても、新たな需要の開拓や、既存市場の活性化に向けた取り組みが展開されています。
2. 人材育成および技術革新: 未来を担う人材の育成と、伝統技術の継承・革新。有田窯業大学校の佐賀大学への移行や、若手デザイナーとのコラボレーションなど、人材育成に力を入れています。同時に、3Dプリンター技術の導入や、高強度素材の開発など、技術革新にも積極的に取り組んでいます。
3. 国内外への情報発信: 有田焼の魅力を世界へ発信する戦略。クラウドファンディングの活用や、九州陶磁文化館での特別企画展開催など、多様な手段を用いて情報発信を行い、有田焼の世界観を広く共有します。
17プロジェクト:それぞれの取り組み
それぞれのプロジェクトは、上記の3つの柱に沿って展開されています。以下、いくつかの代表的なプロジェクトを紹介します。
ARITA 400 project: 世界最大級のインテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ」への出展を通じ、欧州市場への進出を目指します。北野武氏、隈研吾氏、佐藤可士和氏といった著名クリエイターとのコラボレーションも実現。
Flying ARITA project: スタージェフとのコラボにより、国際線機内食用の食器を開発。有田焼の洗練されたデザインと機能性を世界中の人々に届けます。
2016/project: オランダとの交流をベースに、気鋭のデザイナーと窯元がコラボレーション。ミラノサローネで新ブランドを発表し、アムステルダムでのプロモーションを行います。
プロユースプロジェクト: 国内外で活躍するトップシェフと連携し、プロユース向けの食器を開発。世界料理学会の開催を通じて、有田焼を世界の料理人が集うプラットフォームに育てていきます。
* ARITA Revitalization: 国内市場の活性化を目指し、有田焼の販売方法や見せ方の工夫、窯元の経営改善支援などに取り組んでいます。
志岐宣幸氏インタビュー:400年の歴史と未来への展望
佐賀県庁 有田焼創業400年事業推進グループリーダーである志岐宣幸氏へのインタビューでは、プロジェクトへの熱い思いや、今後の展望について語られました。4年間の取り組みを総括し、今後の展開への期待感、そして有田焼の未来への確固たる自信が感じられました。特に、メゾン・エ・オブジェへの出展やミラノサローネでの新ブランド発表など、海外展開への強い意欲が印象的でした。また、国内市場においても、新たな顧客層の開拓や、有田焼の魅力を再発見させるための戦略が展開されています。
2016年の年間予定:集大成の年
2016年は、4年間の取り組みの集大成の年。海外での成果発表に加え、国内においても様々なイベントやプロモーションが予定されています。「人間国宝と三右衛門展」や「日本磁器誕生展」といった特別企画展の開催や、有田焼の魅力を体感できる体験型仮設空間の運営など、盛りだくさんの内容となっています。
有田焼の未来:新たな物語の幕開け
「ARITA EPISODE 2」は、単なる記念事業ではなく、有田焼の未来を担うための重要なプロジェクトです。伝統と革新を融合させ、世界へと羽ばたこうとする有田焼の挑戦は、私たちに大きな感動と希望を与えてくれます。この新たな物語の行方から、目が離せません。
会社情報
- 会社名
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佐賀県庁
- 住所
- 佐賀県佐賀市城内1丁目1-59佐賀県庁
- 電話番号
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