WinmaXが新たなブレーキパッドシリーズを発表
エムケーカシヤマ株式会社(本社:長野県佐久市)が展開するハイパフォーマンスブレーキパーツブランドWinmaX(ウインマックス)が、ブレーキパッドのメインシリーズ「ARMA(アルマ)」をリニューアルし、新商品シリーズを発表しました。これは、11年目のフルモデルチェンジという大規模なリニューアルであり、多くのモータースポーツや高性能車両向けに設計されたブレーキアイテムとして注目されています。
ARMAシリーズの変遷と進化
2004年に走行会専用ブレーキパッドとして誕生したARMAシリーズは、すでに多くの愛用者を持つ名作です。2010年には競技専用の「itzz」シリーズ以外のWinmaX商品がARMAに統合され、主力ラインナップとして位置づけられました。21年にわたり受け継がれてきたこのシリーズは、今回は最新の原材料を使用し、各シリーズで要求される性能をさらに高いレベルで実現することを目指しています。
ユーザーフィードバックを反映
今回のリニューアルでは、既存のユーザーからのフィードバックやプロドライバーによる各種テストデータが活用され、ARMAのコンセプトはそのままに、効力性能の見直しが図られています。これにより、ドライバーは自分のスタイルに合った商品を選びやすくなるよう、新たにカテゴリー分けを行い、ストリート、ミニサーキット、フルサーキット向けに製品を再構築しました。
具体的なシリーズ構成
STシリーズ
STシリーズは、長年の開発実績に基づいたノンスチール材を使ったストリート・ワインディング用ブレーキパッドです。効きや耐熱性、ペダル剛性感が高まり、純正パッドからの交換や低ダスト車両に最適です。
- - シリーズ構成: ST1・ST2・STS(STSはリアシュー)
- - 効力向上: ST1では純正と同等のダスト量ながら剛性感と効力がアップ、ST2ではさらに20%〜30%の効力向上が実現されています。
MCシリーズ
MCシリーズは、ミニサーキット向けに設計されたロースチール材を使用。このシリーズは、特に走行条件に応じたリリースコントロール性に優れています。
- - シリーズ構成: MC1・MC2・MC3・MCS(MCSはリアシュー)
- - 特性: 初期のバイト感が高く、ABSやVSCの介入を抑えた効きバランスが特徴です。
FCシリーズ
FCシリーズはフルサーキット走行向けに特化した設計が施されており、高温環境や連続走行に強いのが特徴です。
- - シリーズ構成: FC1・FC2・FC3・FC4・FCS(FCSはリアシュー)
- - 特性: 走るサーキットに応じた設定が可能であり、ドライビングスタイルに応じた最適なブレーキパッドを選択できます。
ERシリーズ
ERシリーズは耐久レース向けのブレーキパッドで、国内外の多くのレースシーンでの実績を持っています。各車両に応じた材質提案を行い、耐久性の高い製品を提供しています。
今後の展望
今後もWinmaXは、ユーザーのドライビングスタイルや使用シーンに応じたブレーキパッド選びのサポートを続けていく考えです。さらに、東京オートサロン2025では、Zenkai Racing社の高性能シミュレーターを導入し、ブレーキパッドの違いを体感できるイベントを開催。最新のデバイスを駆使し、より良い製品体験を提供する取り組みを行っています。これからも進化するWinmaXの製品群に期待が寄せられます。