野村SRIイノベーション・センターが本格始動
2021年7月、野村ホールディングス株式会社とSRIインターナショナルが共同で、カリフォルニア州メンローパークに「野村SRIイノベーション・センター」(NSIC)を設立しました。本センターの目的は、日本企業が新興技術を探索し、シリコンバレーのイノベーターとの協力を深め、次世代のイノベーションを促進することです。
NSICでは、日本企業が進むべき方向性を見出し、最前線の研究開発やスタートアップとの良好な関係を築くことができるよう支援します。これによって、企業は新たな技術への投資効果を最大限に引き出し、ビジネスの成長を加速するのです。
創設メンバー企業
NSICの設立にあたり、以下の企業が創設メンバーとして参加しています。
- - 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ
- - 株式会社村田製作所
- - 株式会社野村総合研究所
- - 株式会社大林組
- - 株式会社静岡銀行
シリコンバレーと日本の架け橋として、これらの企業はNSICのプログラムを通じて新たな知識や技術を獲得し、その活用方法を学ぶことが期待されています。
シリコンバレー・イマージョンプログラムの狙い
NSICの所長、クリス・コワート氏はメンバー企業との協働を通じて、各社の技術・研究・イノベーションチームを支援することを楽しみにしていると述べました。それぞれのメンバーがシリコンバレー・イマージョンプログラムにおいて多くのインサイトを得られることを期待しています。
このプログラムは、以下の4つのコースで構成され、参加企業はそれぞれのビジネスニーズに応じた洞察を得ることができます。
1.
ディープテック:新興技術や市場動向についてのディスカッションを行い、AIやVR技術の応用について学習します。
2.
イノベーションプロセス:革新的なビジネスプラクティスや商業化戦略について経営陣が参加するプログラムです。
3.
スタートアップ・コミュニティ:業界のエコシステムを最大化するためのネットワーキングイベントを提供します。
4.
シリコンバレー・イマージョン:メンバー企業がイノベーション能力を高めるためのオーダーメイドプロジェクトです。
メンバー企業からの期待の声
メンバー企業からは、SRIとの共同研究を通じて新たな視座を得られることへの期待が寄せられています。株式会社大林組の堀井環氏は、シリコンバレーの立地を活かし、イノベーション創造に必要なフレームワークを直接体感できることの重要性を述べました。
また、ハーモニック・ドライブ・システムズの長井啓氏は、NSICプログラムが同社の技術革新に対する新たな局面をもたらすと期待しています。
未来への展望
これからもNSICはメンバー企業の新たな参加を募り、全ての参加者が次世代のビジネス環境において成功を収めるための支援を惜しみません。興味のある企業は、ぜひ公式ウェブサイトを訪れて、詳細を確認してみてください。
NSICの詳細をこちらで
SRIインターナショナルは、1946年に設立された非営利機関で、世界中のテクノロジー革新を推進しています。一方、野村ホールディングスはグローバルに展開する金融サービスグループとして、多様なクライアントニーズに応える企業です。これらの連携が生み出す新しいイノベーションに期待が高まります。